ガンダム水星の魔女第24話『目一杯の祝福を君に』(最終回)感想・考察(ネタバレあり)

ガンダム水星の魔女第24話『目一杯の祝福を君に』(最終回)感想・考察(ネタバレあり)

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さあ、最終回です。

 

 

事件も大詰め、前回クワイエットゼロは停止しましたが、議会連合の暴走によって大破させられてしまったエアリアル。

 

 

  • エリィの運命は!?
  • プロスぺラは!?
  • そのときミオリネは!?スレッタは!?

それでは見届けていきましょう!

 

 

※記事の性質上ネタバレありです。

本編を見てからの閲覧を強くおすすめします。

 

 

 

まずは今話に関するツイートから。

 

 

 

ということで、最終回を振り返ってまいります。

今回の流れは以下の通り。

 

 

✓本記事の流れ

  • 第24話公式あらすじ
  • 第24話前半ダイジェスト
  • 第24話後半流れ&感想

それではいきましょう!

 

 

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24話公式のあらすじ

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宇宙議会連合の放ったレーザー送電システムによって、激しく損壊したエアリアル。
救出に駆け付けたスレッタの身体を、キャリバーン搭乗によるデータストームの負荷が襲う。
一方、停止したクワイエット・ゼロでゴドイに捕らえられたミオリネたちは、エアリアルとユニットの譲渡を迫られる。

 

(公式サイトより)

 

 

24話前半ダイジェスト

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今回はダイジェストを最後まで場面ごとに丁寧に追う余裕がないので、最終回の流れをだいたい押さえておきます。

こんな感じでした!

 

  • エリクト、コロニーレーザーにより大破。スレッタもデータストームでついに昏倒するも仲間が回収する。
  • 連合は追い打ちの構え。ミオリネたちクワイエットゼロにて拘束される。
  • エリイは依然沈黙。スレッタはエアリアルを携え、仲間とクワイエットゼロへ。
  • 議会連合はモビルスーツで対応指示を出すも、現場は従わず。
  • スレッタ、クワイエットゼロに到着。プロスぺラはエアリアルを再接続すればまだ復活出来ることを伝え要望するが、スレッタは拒否。
  • スレッタ、データストームを自分で操作しようとするが上手くいかない。そんなスレッタを手助けするために現れたのは死んだはずのエラン4号だった。
  • エランの助けもあって宇宙に飛び出すスレッタ、目を覚ましたエリクトの手を借り、キャリバーンとエアリアル武装を合体。広域通信を支配する。
  • ミオリネ、広域通信を利用し、グループ解体・地球への資産売却・事件犯人や証言の確保を暴露。議会連合のグループ攻撃動機を無くす。
  • 通信が響く中、本物エラン、顛末に怒るペイル社CEO達を尻目に転職宣言。
  • スレッタ、スコア8を超え、停止していたガンダム達も使役。全機体の力を合わせて宙域パーミットを全支配。レーザーも強制停止。
  • 満たされたパーミットの影響で、プロスぺラには死んだヴァナディースの面々が姿を見せて語りかける。また、スレッタは彼女の行動を肯定。エリクトも自身の想いを伝え、プロスぺラは説得される。
  • 力を使い果たしたクワイエットゼロやガンダムは消失。宇宙に一人放り出されたスレッタを、1話の時とは逆に、ミオリネが迎えにきたのだった。
  • そして、3年後、、、

 

ということで事件のダイジェストはここまで!

盛り上がった~

感想と3年後についてのネタバレについては次の項目に記していきます。

 

 

24話後半の流れ&感想

ここからは3年後について触れつつ、感想を書いていきます。

最終回は本当に素晴らしかった。。。

それではどうぞ。

 

 

なぜシャディクは全てを背負うのか

「さようなら」

 

今回、シャディクはプロスペラが起こした罪すらも背負う形で公判に臨む姿が描かれました。

 

 

優秀な彼による優秀な証言のおかげで事件は一旦収束したようですが、結局ミオリネには「さようなら」と述べつつも部下たちを心配、まるで自分のことは計算に入っていない様子。

討ち入りに失敗した武士のよう。

 

 

いやしかし、SNS上では「シャディクは立派」という意見も目立っていましたが本当にそうですか?「死にたがりのシャディクを誰も止められない」が正解なのではないですか?

 

 

連合上層部も彼に責任をとってもらえれば話が有耶無耶になってそれで良し。グループは真実を明らかにする体力も無く。シャディクとしても大義名分の芽は撒かれ、心密かに愛するミオリネは活き活きと暮らし、部下も息災ですから、万々歳でしょう。

 

 

なんならミオリネの心の中には一筋の傷となって残るかもしれません。きっと彼の生まれた地球環境は想像を絶する世界でしょうから、自分のやりたいことをやり切って死ねるなんて幸せなのかもしれません。

 

 

ですがですね、感想なんで好きに言います。

筆者としては、遺される者のことを考えてあげてほしい。

少なくともサビーネたちガールズはシャディクの死なんて全く望んでないし、サリウスだって許してくれなくても憎みはしませんよ。ミオリネだってきっとそうでしょう。確かにテロや事件で死んだ人の遺族は恨むでしょう。でも、それも受け止めて、格好良く死ぬより格好悪くても生きて欲しいなと、そう思いました。少なくともエラン5号は生きあがきました。何を勝手に自分で線引いてんですかと。

 

 

ということでぜひ続編というか後日譚としてはガールズが独房を破壊してシャディクを誘拐して脱獄生活して欲しいですね!ハッピーに行こうよ。

 

 

エラン4号、約束を果たす

「また困ってる?」

 

『水星の魔女』の最終回は『Zガンダム』の最終回よろしく、死者がパーミットを通じて登場人物たちに力を貸してくれたり、姿を見せてくれたり、声をかけてくれたりしました。

 

 

その中でも特に印象的だったのは、やはりエラン・ケネス4号でしょう。

6話で物語から強制退場させられてしまった彼。

まだ生きているかもしれないという視聴者の一縷の期待も虚しく死者としての霊魂での再登場でしたが、彼が「待ち合わせに行けなくてごめんね」とスレッタに謝ったところで筆者は涙。

お前良い奴。もう一度会えて良かったね。

筆者はちょろいので、力を貸してくれる熱い展開に痺れました。

 

 

パーミットとかは分かりませんが、ガンダムはたまに理屈を超えちゃいますよね。急にファンタジーですが、みんな大好きZガンダムだってそう!ロザミアとフォウとカツその節はありがとな!

 

 

あんまり言うと怖いんでこれくらいにしますが、筆者としては新世代のガンダム視聴者に「ガンダムというコンテンツ」を好きになってもらえるなら、これで良いじゃないかと思った次第です。

よくわかんないけど、ハッピーで良い。

 

 

現れる死者の中にはエラン4号のほか、ヴァナディース機関のメンバーや、ソフィとノレアの姿も。ノレアを見つけたエラン5号の笑顔は楽しげでした(お前そんな顔も出来んの!?)。

 

 

結局、ガンダムやクワイエットゼロなどの機材が消えてしまった(これも理屈は理解してない)ことで、このお話はここまで。クワイエットゼロ効果はこれで終わりなんですかね。死者と普通に会話できるなんて、現象としてはとんでもないことですよね。生死の概念を超えるというか。

ファンタジーな様子でしたが、ガンダムキャリバーンも恐ろしくかっこ良かったですね。

 

 

いつかまた続編が見られるなら、この現象も見られるのでしょうかね。兎にも角にも、エラン4号の再登場とスレッタとの絆に感動したという話でした。

製作陣、ありがとう!



 

セセリアの煽り、もはや伝統芸

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物語終盤、事件後3年経過ということでしたが、本物エランの会社で秘書として辣腕を振るうセセリアの姿が描かれました。

秘書、、、言葉を選ぶところですが、、似合いすぎる。

身体もこんなボリュームだったっけ?

いっしょに登場した本物エランは前評判通り、経営者としての資質がやはり優れている様子です。

 

 

しかしセセリア、大人になってもグエルを煽り倒していました。

今回の伝統の煽り芸も素晴らしい切れ味。

「あれこれグエルのこと好きなのかな?好きな子いじめちゃうタイプなのかな?」とか妄想もしましたが、思えばセセリアは物語を通じて好人物でした。

 

 

あからさまな差別は好まず、口は悪くも根は優しく道徳的、いやほんとメスガキから聖母まで、ストライクゾーンが恐ろしく広い。

エランとのコンビも良い意味で悪辣そうなので、今後の学校経営については全く心配不要ですね。

 

 

ペトラとGUNDに見る3年後の世界

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3年後の映像、色々な人物のその後が描かれましたが、仲睦まじくラウダと過ごすペトラには義足がついていたようです。

ほんとに生きてて良かったなと思う次第ですが、GUNDの医療技術を受けているようです。

ガンダム技術は好まれないのでしょうが、GUNDの精神が生き続けているようです。

株式会社ガンダムの面々の継続した頑張りが見られて嬉しかったですね。

 

 

3年後の他の登場人物について触れるとすれば、喧嘩するロウジィとチュチュとかニヤニヤしちゃうところでしたが、特筆すべきは元ペイル社CEOの4名。

普通のおばさんになって普通にお茶会してるのとか吹きました。サービスショットですね。

いいかげんにしなさい(褒)。



目一杯の祝福を君に

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最後に触れたいのはラストです。

サブタイトルの「目一杯の祝福を君に」という画が出てのYOASOBIさんの『祝福』エンドでしたが、もうこれは伝説ですね。

最高のタイミングと演出でした。

 

 

エンドカードもスレッタとミオリネの二人が手を取り合う、約束された最後という感じがしました。エンディングはここまで見届けてきた視聴者にとっては拍手を送らざるを得ない圧巻・納得のラストになったと思います。

 

 

ラストシーン前には身体の動かすこともままならない様子のプロスぺラ(エルノヤ)、奇跡的にホット君に移されたエリィ、事件の影響を身体に受けた様子のスレッタ、そして隣に並ぶミオリネなどが描かれました。

筆者としてはこの辺りに「良いことばかりではなかったけど、なんとか毎日楽しくやってます」というメッセージを受け取りました。

 

 

地球と宇宙の関係など、変化の兆しを見せたとはいえ、事件後に劇的な改善には至っていないということも語られていましたね。すぐに大きな変化を得られなくても、「出来ることをやるしかない」というこの物語を通じて主張は一貫されていたように感じます。

 

 

『水星の魔女』世界の問題は大きくて複雑で、すぐに根本的な解決には至りません。これは経済や戦争の問題など、私たちの現実世界に起こっていることも同様です。

 

 

日本だけでなく世界中の今の若い世代は社会問題をよく考えるといいます。なぜなら自分たちの未来に実害が降り注ぐ問題だからです。老人が作った深すぎる社会構造上の問題に対しては、なかなか希望は持てません。

しかし、それだけでは悲しすぎますよね。

 

 

なので『機動戦士ガンダム水星の魔女』の「祝福」というキーワードにはそんな若者たちに向けて、「自分の出来ることをしっかりやって、少なくとも自分や身の回りの大切な人が頑張ったら、ちゃんとコミュニケーションをとって笑顔で祝福し合おう、幸せや希望は自分のものさしで見つければ良いんですよ」というメッセージを感じました。

 

 

美しく終わればそれ良いということでもないですし、作品中には結局残されてしまった宿題がけっこうあります。

しかし見た人が「明日も頑張ってみようか」となればそれは良い作品ではないかと筆者は考えています。

 

 

ということで制作陣に感謝しつつ、最後まで完走できたことにも感謝しつつ、希望を持ってこの感想シリーズを終わりたいと思います。

 

 

第24話最終回まとめ

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ということで最終回でした。

最終回に起きてほしいこと、というのが大体回収されたなという感想です。

視聴者が見たいものは見られたのではないでしょうか?

 

 

それにしても、ガンダムの世界にまたもう一つ素晴らしい物語が増えました。

今回の作品もアナザーガンダムとして、新しい世界観、新しい価値観、新しいファンを加えてくれたのではないかと思います。

 

 

『水星の魔女』は色んなオマージュもあって、見るのが楽しかったですね。

次のガンダムはいつになるのか分かりませんが、これほどの作品はなかなか出てこないかもしれません。生きてる間にまたこういうセンセーショナルが起きると嬉しいですね。

 

 

ということで、以上です!

お付き合いいただきありがとうございました!

 

 

 

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