ガンダム水星の魔女第20話『望みの果て』感想・考察(ネタバレあり)

ガンダム水星の魔女第20話『望みの果て』感想・考察(ネタバレあり)

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今回は『ガンダム水星の魔女第20話』の内容と感想をまとめて述べていきます。

記事の性質上ネタバレありです。

 

 

まずは今話に関するツイートから。

 

 

 

 

ということで、ネタに走ってますが、今回はかなり激しかったですね。

物語後半戦、各情報も核心に迫ってきました。

ということで、今回は20話を振り返ってまいります。

今回の流れは以下の通り。

 

 

✓本記事の流れ

  • 第20話公式あらすじ
  • 第20話ダイジェスト
  • 第20話感想&考察

 

 

流れに沿いながら各テーマを追っていきます。

まずはあらすじを確認し、感想・考察へいきましょう。

 

 

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20話公式のあらすじ

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サリウス拉致の首謀者がシャディクであることを知ったグエル。 父ヴィムを謀ったことへの怒りに燃えるグエルは、証拠を押さえるため学園へ急ぎ戻る。 一方、シャディクはサリウスの移送を進めつつ、グエルを迎え撃つ準備を整えていた。

(公式サイトより)

 

 

20話ダイジェスト

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まずは20話ダイジェストです。

場面に沿って順番に見ていきます。

 

 

アバン:前回の続き
  • 地球の惨状を画面で見るノレア、恨み爆発。
  • 「あたしのせいだ」打ちひしがれるミオリネ。
  • 宇宙船で学園へ向かうグエル。シャディクへの怒り。
  • シャディク、議会連合へサリウスを移送指示。自身も出撃し、グエルを迎え撃つ。

 

 

OP明け:それぞれの様相
  • 決闘委員会に再度捕まるマルタン、セセリアとロディに問い詰められる。
  • 地球寮(株式会社ガンダム)へ止まないクレーム。リリッケは激怒。
  • 教室:スレッタは授業へ→結局ずっと上の空
  • それをペトラが面倒を見る。
  • スレッタは問う「ラウダさんのこと好きなんですか?」
  • ペトラ「なっ、そ、そういうところだぞ!お前!」

 

 

宇宙で接敵
  • ラウダは宇宙へ。ダリルバルデを持参。
  • 「こちらドミニコス隊、学園を捜査する」
  • 「学園への侵入は許可しない」
  • シャディク&ガールズ、MSの規制を外して接敵。
  • 荒ぶるグエルとのバトルはじまる。
  • ガールズも警備隊と先端が開かれる。
  • 同時にシャディクはグラスレー部屋の3人を解放を指示。
  • 「もはや隠しておく意味はない。ただし、魔女は最後まで利用させてもらう!」

 

 

ノレア・5号・ニカ、解放
  • 監禁部屋が開かれる。
  • ノレア、駆け出しガンダムルブリスソーンに搭乗。エラン5号は止める。
  • しかしノレアは暴走、出撃、恨み爆発。ガンビットを率い学園の破壊行動に出る。
  • 「壊してやる!何もかも!」
  • 地球寮も被害、ガレージが盛大に被弾。
  • ペトラとスレッタも学園内を学生を救助しつつ逃げ惑う。
  • ペトラはスレッタに語りかける。
  • 「ラウダ先輩がデートすっぽかすからこんなことに!」
  • 「あんたは生きてたら何したい?あたしはもう一度あの人に!」
  • 避難もままならない中、戦闘が始まる。
  • ノレアに対するのはドミニコス隊であった。

 

 

グエル対シャディク
  • 一方、ついにぶつかるグエルとシャディク。
  • プラントクエタの事件を問い詰め、互いに己の罪を自覚、告白しながら戦う。
  • 「テロを手引きしたのはお前か!」
  • 「そうだ、お前の父親がデリング暗殺を持ちかけ!それを利用した!つくづく浅い男だったよ、あの男は!」
  • 「父さんを愚弄するな!」
  • 「その父親を殺したのはお前だろう」
  • インカムを耳にするラウダ
  • 「兄さんが、父さんを、、」

 

 

惨状広がる学園
  • 暴れるガンビットとガンダム。
  • 学園は破壊され、学生は戦火にさらされている。
  • ジェターク寮からはフェルシーが出撃。
  • チュチュはセセリアからブリオン社の最新デミトレを借り受ける。
  • そこに、ニカが合流。
  • 「ごめん、チュチュ。」
  • 「許すわけねーだろ、全部ちゃんと聞かせろよ。」
  • ほどなく出撃。フェルシーを助け、スペーシアンと肩を並べるチュチュであった。

 

 

グエル対シャディク、決着
  • 男の戦いも終局へ迫る。
  • シャディクガールズも奮戦。
  • そんな中、サビーナはシャディクの支援へ。
  • グエルへの文句を言うシャディク。
  • 「お前らスペーシアンから力を奪う、俺は俺の罪を肯定する!」
  • 「おれもお前も自分の罪は自分のものだ、だがケジメはつけさせる!」
  • サビーナの妨害ももろともしないグエルは操縦技量でシャディクを圧倒。
  • 死なせもせずにミカエリスの四肢をそぐ。
  • しかし、時間稼ぎは完了。
  • 自身の戦いすらもシャディクによる議会連合を呼び込むための策略であった。
  • 「学園を犠牲にしたグループに対し、議会も動かざるを得ないだろう。」

 

 

一方、学園:エラン5号とノレア
  • 「もういいだろ!」
  • ガンダムウルでノレアを救いにきた5号。
  • ともに辛い境遇同志、心から必死の説得をかける。
  • 「僕と来い!」
  • 「生きて良いんだって、証明させろよ!」
  • ノレアが止まる。
  • この時、確かに絆はあった。
  • 「あとで教えて、あなたの本当の名まー」
  • 瞬間、響く砲撃音。
  • 撃ち抜かれるソーンのコクピットは跡形もない。
  • パイロットの生死など言うまでもなかった。
  • ドミニコス隊も必死の狙撃であった。
  • 「!!!!!」
  • エラン5号は言葉もなく激昂。
  • 次の瞬間にはガンビットを操作、ドミニコス隊を振り切り、宇宙へ逃走を図るのだった。

 

 

悲劇:事後
  • 「ペトラさん?ペトラさ、」
  • スレッタの目の前には、半身瓦礫に埋まるペトラ。
  • その報告を聞いたか、立ち尽くすラウダ。
  • コクピットの画面を叩くフェルシー。
  • 流れる景色、学園は破壊され、累々と被害者が転がる。
  • ガンダムが去ったあとには、凄惨な状況が広がっていた。

 

  • 「夢じゃねぇんだよな、、」
  • 「紛れもない現実だよ、、」
  • 地球寮の面々は途方に暮れる。
  • 「あっ、スレッタ先輩!」
  • 「すみません、手伝ってもらって良いですか?まだ助かる人いるかもしれませんから。」
  • スレッタは1人、瓦礫に向き合っていた。
  • 「やろうみんな!手分けしてやろうぜ!」
  • そしてEDへ

 

 

 

20話感想と考察

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ということでダイジェストでした。

そんなわけでここからは、

20話の中で気になった部分の感想・考察をつらつらとしていきます。

 

 

ノレア、逝く

まず今回言及せざるを得ないのは、ノレアですよね。

 

 

「地球の魔女」の片割れとしてソフィとともにガンダムルブリスソーンに乗って登場したノレア。

物語登場時はカオス展開を予想させるクール女子でした。

 

 

彼女はアーシアンのテロ組織『フォルドの夜明け』の一員としてデリング暗殺未遂事件の実行犯でしたが、その正体は、議員連合上層部直属の秘密組織オックスアースの工作員。

つまり、議員連合とシャディクの指示に従う「命の軽い鉄砲玉」だったのです。

 

 

操縦に死が伴うガンダムに乗せられ、自身の生まれや境遇に憤り、唯一心を許した友人のソフィはエアリアルに殺され、スペーシアンへの怨嗟で生をつないでいたノレア。

戦うことにしか価値を見出されない少年兵の哀しみです。

 

 

そんな彼女はこの20話の終盤、やっと自分の生きる価値を認めてくれる男に巡り合いました。

それがほぼ同じ境遇を生きる「エラン・ケネス5号」です。

 

 

本当の顔も名前も持たない彼の言葉は、確かにノレアの胸を打ったのです。

ーー死を恐れながらずっと書いていたイラストの景色、それを自分に見せてくれ。生きる意味なんてそれだけで良いじゃないか。生きてたって良いじゃないか。

彼らはこのとき、だれにも邪魔出来ない彼らだけの絆を持っていたのではないでしょうか。

 

 

因果応報、結局この望みは果たされることはありませんでしたが、視聴者、特にこの『水星の魔女』で初めてガンダムに触れた方の心の中には、散っていくノレア・デュデクのまなざしと演じる悠木碧さんの悲痛な叫びの声は深く深く染みついてしまったと思います。

 

 

やはり罪深いなガンダム。

若い人はリアルな社会の格差問題の広がりまでぜひ思いを致してもらえたらと思います。

 

 

最後に、あり得たかもしれない未来。

20話エンドカードにノレア、先だって旅立ったソフィの冥福を祈り、来世の幸せ願いたいと思います。

 

 

シャディクとグエル

次に、今回20話のメインともいえる、グエルとシャディクの決着についてです。

 

 

シャディクによるテロ事件の顛末と決着は最終盤まで引っ張るのかなと思っていたのでこのタイミングで片付いたのは意外な感じもしました。

割とあっさり決着がつきましたよね。

これでラストはスレッタとミオリネと水星家族の話になっていくのでしょうね。

 

 

さて、シャディクとグエル。

この2名は物語当初から登場していましたが、最後は立場が対比されるキャラとして描かれました。

 

 

アーシアンとスペーシアン。

才気による養子とサラブレッド。

絡め手と王道。

嘘つきと正直者。

 

 

今回はどちらも死んだわけではありませんが、この物語中にバカ息子から一人の男へと急激な成長を遂げたグエルに軍配が上がりました。

自分のやるべきことをやり抜いたグエル、かっこよかったですね。

さすがは、主人公です(?)。

 

 

とはいえ、今回の戦闘が影響して、議会連合によるグループへの経営介入は避けられないようですね。

結局シャディクは、「自分のような境遇を生み出し続けるグループ会社をぶっ壊したい」という一念で動き、それは成し遂げられたのだと思います。

そういう意味ではシャディクは試合に負けて勝負に勝ったともいえるのかもしれません。

さすがプリンス。

 

 

ただ筆者は、シャディクに「ねじれ」を感じており、本質的には身内に甘い男なのではないかとも思っています。

もちろん大量に死者も出ており手段を選ばないので「甘い」というと語弊があるのですが、最終的には自分が罪と悪を全てかぶり、ミオリネやグエルのような自分が認めた者が手を汚すことのないように立ち回っていたのではないかと考えてしまうのです。

そういう意味で作中彼が見せた苛立ちは、プロスぺラによってミオリネの状況がアンコントローラブルになってしまったことが原因であると思われます。

 

 

ー狂ったものは全てぶっ壊す。そしておれだけが悪者であれば良い。

そんな彼の心の声が聞こえるようでなりません。

 

 

ペトラ生存祈願・ラウダのメンタル案件

次に、ジェターク寮のペトラについてです。

1期ではただの腰ぎんちゃくだったにも関わらず、2期では頼れる身内のいないラウダに寄り添ったり、戻ってきたグエルに優しく声をかけたり、スレッタに気を回したりと、大いに存在感を発揮するペトラ。

 

 

「ラウダさんにはこれを生き延びたら、ちゃんとデートしてもらうから!」

20話では盛大にフラグをこれでもかと立て視聴者の心をざわめきたてまくりました。

どれだけの視聴者がテレビの前で「もうやめてペトラ!」と思ったことでしょう。

死亡フラグへのリテラシーの上がった現代で、これは制作陣も敢えてやってましたよね、悪い人たちだよほんとに。

 

 

結局作中最後に瓦礫の下敷きになってしまったペトラ。

『水星の魔女』における完全な死亡表現でなかったところ、生きていることへの希望は持っても良いと思っています。

 

 

怪我は重傷そうですが「GUND技術での回復というのも物語上ありなのでは」とSNSでは上がっており、なるほどなと感心しました。

いずれにしろ、なかなか恵まれないラウダのためにも生きていてほしいところです。

 

 

っていうかラウダですよ。嗚呼ラウダ。

兄グエルによる「父殺し」をついに知ってしまった弟ラウダ。

そういえば、ちょうど兄へのコンプレックスが目覚める直前でしたよね。

しかもその直後に彼女が事故で意識不明。

恵まれない、、、なんて恵まれないんだ、、、。

 

 

でもそんな恵まれないラウダのことが視聴者みんなは大好きなので、これでグレてシュバルゼッテで暴走!なんて未来にはせずに、グエルと和解してペトラと穏やかに過ごしてほしいですよね。

嗚呼、ラウダ、強く生きて。

 

 

どうなる総裁選、どうするスレッタ

『どうする家康』みたいに始まりましたけれども、真の主人公スレッタと展開予測についてです。

世を騒がしてきた『水星の魔女』も今回20話ということで、ついに残すところ数話になりました。

 

 

プラントクエタテロ事件もシャディクの確保で決着がつき、グエルの父殺しの件も白日のもとにさらされ、ノレアも死に、19話ではプロスぺラの復讐も一定果たされました。

この物語も風呂敷をたたみ始めるところに来ております。

 

 

グループ会社の行く末は議会連合とのやりあいというところで総裁選は吹き飛びそうな感じはしますが、残された御三家の一つ、ペイル社がどう出るかが見ものです。

エラン5号が特攻、という風にはなってほしくないですが、、。

 

 

そして物語的にフォーカスされるのは、プロスぺラ・エアリアル・ミオリネ、そしてスレッタ。

この辺りの解決編になりそうです。

地球寮メンバー的には、まずはニカと話し合い、ミオリネと合流したいですね。

その前にはアーシアンのテロ事件についてや、ニカがエランから聞いた内容、主にガンダムの負の面について話し合われるのでしょう。

 

 

この作品では、情報の偏りが招くディスコミュニケーションが見られ、それがすれ違いを産んでいます。

ミオリネも地球寮やスレッタに意図を正直に話さずに行動して突っ走ってしまっていることが袋小路に入ってしまった遠因といえます。

マルタンも、ニカもそう。

そういう意味では、これまで見てきた通り、地球寮のメンバーは皆わりと意識がフラットで、真正面から話せば分かる良い奴ばかりでした。

「人は分かり合える」

「少なくともその努力はできる」

極端に突出してしまったエアリアルやプロスペラはケジメが必要になるかもしれませんが、実はガンダムで共通して描かれてきた普遍のテーマが終盤には描かれるのではないかと思っています。

ジェターク兄弟も分かりあってほしいですね!

ね!

 

 

ということで今回はここまで。

まとめます。

 

 

第20話のまとめ


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ということで20話でした。

 

 

ノレア、来世は良い人生を送ってくだされ。

内容は重たいですが「暴走女子キャラ因果応報の死」。

非常にガンダムマナーを感じましたね。

Zガンダムのフォウなどを思い出しました。

 

 

ちなみにどうでもいいのですが、セセリアの太ももというかニーソックスの端の肉感描写にモノ凄い「熱意」を感じます。

 

 

いや、あれは悪意と言っても良いかもしれない。つーか悪ノリだろ。

セセリアが人気だからって!コラ!

 

 

さてはあれだな、むちむち系ギャルどストライクアニメーター作画班がいるな。

くそーいい加減にしろ!

もっとセセリアを出せ!大好きです!

 

 

そんなわけで、

次回21話『今、できることを』。

 

 

セセリア、スレッタ、そして地球寮の活躍に期待しましょう。

 

 

ではでは

 

 

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