ガンダム水星の魔女第22話『紡がれる道』感想・考察(ネタバレあり)

ガンダム水星の魔女第22話『紡がれる道』感想・考察(ネタバレあり)

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今回は『ガンダム水星の魔女第22話』の内容と感想をまとめて述べていきます。

記事の性質上ネタバレありです。

 

 

まずは今話に関するツイートから。

 

 

 

ということで、今回は待望の新型ガンダムがお披露目になったり、熱いバトル描写もあったり。

最終決戦直前も人間ドラマ青春たっぷりで見応えがありました。

 

 

ということで、今回は22話を振り返ってまいります。

今回の流れは以下の通り。

 

 

✓本記事の流れ

  • 第22話公式あらすじ
  • 第22話ダイジェスト
  • 第22話感想&考察

 

 

流れに沿いながら各テーマを追っていきます。

まずはあらすじを確認し、感想・考察へいきましょう。

 

 

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22話公式のあらすじ

クワイエット・ゼロを起動したプロスぺラとエリクト。 2人を止めると決意したスレッタは新たなガンダム、キャリバーンに搭乗するため、ベネリットの本社フロントに向かう。 一方ミオリネは、自らの選択が起こした凄惨な結果に打ちのめされていた。

(公式サイトより)

 

 

22話ダイジェスト

 

まずは22話ダイジェストです。

場面に沿って順番に見ていきます。

 

 

続・艦隊攻撃

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  • 宇宙要塞クワイエットゼロへ連合艦隊は再攻撃。
  • しかしビーム兵器は完全無効化、ミサイルは誘導機能をオーバーライドされ逆撃。
  • 連合艦隊は破壊され、撤退を余儀なくされる。
  • しかしクワイエットゼロも無尽蔵ではなく、パーメット再活性には時間がかかるようだ。
  • 宇宙での熾烈な戦闘が続く中、ミオリネは部屋で一人沈黙を貫く。
  • 閉められた扉の前のグエルの言葉も届かないのだった。

 

 

飛び出せ青春・決戦準備

  • 地球寮メンバーはスレッタの決意のもと、宇宙へ旅立つ準備を進めていた。
  • チュチュはセセリアにデミバーディングを借りに行く。
  • セセリアは悪態をつきながらも了承、また技術者ロウジィを連れていけという。
  • また、フェルシーは宇宙への同行を願い出る。
  • そんな中、スレッタはエラン5号に4号の話を聞く。
  • 4号の顛末を聞いてなお、スレッタの決意は変わらない。
  • 「流されるままではなく、今は私がやりたい、2人を止めたい」
  • 感心する5号にスレッタは付け加える。
  • 「もう1つ、やりたいことがありました」
  • その手には彼女との絆、ぬいぐるみのキーホルダーが握られていた。

 

 

 

ベネリットグループ本社へ

  • 話し合いの最中、スレッタたち学生陣が本部へやってくる。
  • 報告を聞き、スレッタを迎えるグエル。
  • 「俺の婚約者を簡単に会わせると思うか?」
  • これはすでに学生一個人の問題ではなく、グループと世界の問題なのだ。
  • しかし慮るグエルはスレッタに決闘を提案する。
  • 「決闘しよう。受けるか?」
  • 「はい!」
  • 始まったフェンシングによる決闘は、さながらモビルスーツでの戦いのようであった。
  • 息つまる攻防、最後まで立っていたのは、スレッタだった。
  • 「お前の勝ちだ。ついてこい。」
  • 「馬鹿だな、おれは」
  • グエルはスレッタにホルダーの権利を返すのだった。

 

 

手をとる2人

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  • 開かない扉の前、引きこもるミオリネにスレッタは覚悟を語る。
  • 「1人で決めるのは怖かった。」
  • ミオリネは後悔の中にいた。
  • 自分の選択でたくさんの人間を死なせてしまった。
  • しかし、スレッタも過去の過ちを見つめてきた。妄信して人を殺めた。自分がやったことは取り戻せない。だが、前に行くしかないのだ。
  • スレッタは言う。
  • 「ここまで来られたのは、ミオリネさんと出会えたから」
  • ミオリネは静かに答える。
  • 「一緒に地球に来て。怖くて1人では振り返れない。扉は開けないで。自分でそこまで行く。」
  • スレッタに差し出された手を握るミオリネ。
  • ーあなたがいてくれて良かった。お互いの想いが重なるのだった。
  • 同時刻、プロスペラたちはプラントクエタに向かうことを宣言していた。

 

 

株式会社ガンダム、再始動

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  • 「お前のためにきたわけじゃねーんだからな!」
  • ここにいるのは素直になれないチュチュだけではない。
  • みんなが揃っている。決戦は近い。
  • ミオリネはさらにかろうじて昏睡から目覚めた父に宣言する。
  • 「どうにかしてやるわ。あんたも諦めて死ぬんじゃないわよ!クソ親父!」

 

 

近づく最終局面

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  • プロスぺラたちはプラントクエタに到着するも、そこはすでに何もない廃墟となっていた。
  • 「ならば直接デリングの元へ伺いましょう」
  • 一方作戦室ではケナンジ隊長やベルメリアを交えた作戦会議が行われている。
  • クワイエットゼロの完成度は6割。完成すれば地球圏を覆うデータストーム領域を作り出すことが出来るという。
  • しかし、スレッタたちにとっては、絶対防御の防壁にどうやって近づくかが問題だった。
  • ロウジィの提案で、パーミットを使わないローカル技術へスイッチングする案が取られることとなった。
  • ー相手の隙をついて全員でクワイエットゼロに突入する。スレッタはその囮へ。
  • グエルやケナンジが心配する中、スレッタとミオリネの決意は揺るがない。
  • 「やれる?」
  • 「やります!」

 

 

総仕上げ

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  • 出撃前の最終準備、ミオリネはシャディクと改めて向き合う。
  • 「見違えたね。水星ちゃんのおかげかい?」
  • 「私たちの罪は消せない。でも、取引しない?悪いようにはしないわ!私を信じなさい!」
  • ーああ、これこれ。シャディクは思わず噴き出すのだった。
  • 艦内では至る所で修理、調整、準備と大忙し。地球寮メンバーも準備万端だ。
  • そんな中、トマトと手に座るスレッタ。
  • 話かけたミオリネにスレッタは、トマトの遺伝子コードにミオリネの母からのメッセージがあったことを告げる。
  • 「また作るわよ」
  • 「はい」
  • 準備シーンのラストは、ガンダムキャリバーンを使ったデータストームのテスト。
  • スコア5以上を出さなければクワイエットゼロに近づくことも出来ない。
  • ベルメリアによれば、スレッタはある程度耐性がある体だという。
  • 皆が心配する中、スレッタは苦しみながらもスコア5なんとかクリアするのだった。

 

 

 

邂逅

  • 時が来た。プロスぺラとクワイエットゼロがグループプラントの眼前に迫る。
  • 立ちふさがるように発進するミオリネたち。
  • 展開されるクワイエットゼロの武力に、スレッタはガンダムキャリバーンで立ち向かう。
  • 大きなバーニア・ビームライフル一体型の兵装。その姿はさながら「箒を持った白い魔女」のようであった。
  • 「そう、やはり来たのね、スレッタ。」
  • スレッタは次々にガンヴォルヴァを倒していく。

 

  • そんな中、ガンダムシュバルゼッテがミオリネたちの船に接近する。
  • 明らかな敵意にグエルが反応する。
  • 「誰が乗ってる?」
  • 「まだあの女のもとにいるのか!兄さん!」
  • シュバルゼッテとラウダ止めるため、グエルは兄弟対決へ。

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  • スレッタはクワイエットゼロの頂上に、ガンダムエアリアルを見た。
  • 「どうして来たの?スレッタ」
  • 「止めに来たんだよ!ふたりを!」
  • エリクトがスレッタを迎え撃つ。雌雄が決しようとしていた。

 

 

というところでダイジェストでした。

ここからは感想などまとめます。

 

 

22話感想と考察

ここからは22話の中で気になった部分の感想・考察をつらつらとしていきます。

 

 

ラストモビルスーツ・ガンダムキャリバーン

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ガンダム作品では物語を進める中で主人公機がアップデートされるのが常。

今回も主人公スレッタの乗るガンダムが新しくなりました。それが「ガンダムキャリバーン」です。

 

 

「魔女の箒」ような超火力のビームライフル、めちゃめちゃかっこよかったですね。

プロトタイプゆえの白カラーもガンダムユニコーンのようで好みでした。

登場シーンもユニコーン意識で最高でした。

 

 

語源というかモデルとなっているのは、名前からシェイクスピアの戯曲『テンペスト』の中に出てくる登場人物の一人「キャリバン」だと思われます。

それによれば「キャリバン」は魔女の息子で怪物でありながら、呪文が使えず、下働きをさせられている存在とのこと。

バックボーンがしっかりしてる。紹介のさわりだけ見ても、ほぼスレッタですね。

 

 

この終盤も終盤のタイミングでの登場、かつスレッタは戦闘することが目的ではないため今後の活躍シーンは多くないのかもしれませんが、主人公後継機としての「出オチ」役は十分に発揮してくれたのではないかと思います。

 

 

あとはスレッタがデータストームでも最後まで無事でいてくれることを願うのみ。

無理して彼のようになってほしくはないですね。

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前に進むしかない

ここは感想を本当につらつらと。

 

 

この『水星の魔女』もクライマックスになってきました。

ミオリネ、スレッタ、グエル、シャディクを中心とした登場人物のストーリーもそれぞれフィナーレを迎えようとしています。

 

 

様々な謎で始まったこのお話ですが、内容を改めて終盤になって思い返すと、なかなか一言で言い表すのが難しい作品だったのだなと思います。

 

 

ストーリー全体をざっくりプロット的にまとめていくと、以下のようになりました。

・先進先端技術の戦争利用問題

・プロスペラによる復讐物語

・子供を洗脳する毒親問題

・親子のディスコミュニケーション

・学園内カースト問題

・10代の少年少女たちの成長物語

・宇宙と地球との描写で描かれた資本主義経済における格差問題

・現実を反映したかのような代理戦争問題

・グループ企業内におけるパワーゲーム

・経済格差を元にした非人道的な搾取問題

などなどなどって感じで、盛りだくさんでした。

 

 

無理やりまとめると、現代社会の問題(大人の事情)を比喩的に扱いつつ、その中で若者たちが自分たちの境遇に阿鼻叫喚しながら奮戦するお話だったといえるのかもしれません。

そうなると、このお話に出てくる若者たちは辛すぎるなと感じます。

 

 

何が言いたいのかというと、「大人の宿題を片付けなければならない」割を食ってる若者は本当に大変だということです。

全然他人事ではありません。

 

 

あまりネガティブなことを言うのは気が引けるのですが、『水星の魔女』に出てくる大人は社会問題の解決能力がぶっちゃけ全然無くて、現状維持や将来目減りしていくリソースを食い潰している状態を全く改善出来ません。

今の日本と一緒じゃん。

 

 

一方、プロスペラ。

行動力があって実行力もある。

ただ世界とか関係ないというか、行動理念は完全に私欲です。

こういう個人主義者の大人っているよねと。

 

 

その点シャディクが目指した事は、

  • 「武器商人企業グループの解体」
  • 「格差解消」
  • 「一時的な平和の実現」

でした。

手段がテロなので完全にギルティなのですが、ある意味社会問題解決へ一番理想を追いかけていたとも言えます。

 

 

もちろん今回ケナンジさんはじめ良い大人は出てきました。

確かに救いです。

しかし世界が抱える問題は根深くて、彼のような良い大人が1人いても一朝一夕には解決しません。

そういう意味では、今回「それでも前に進むしかない」とスレッタが言っていたのが意義深かったです

実際それしかないんですよね。

コツコツやっていくしかない。

 

 

この作品がどのような出口に辿り着くのかはまだわかりませんが、個人的には我々の考え方に何かしらヒントがあると良いのかなと思っております。

 

ということで今回はここまで。

まとめます。

 

 

第22話のまとめ


ということで22話でした。

 

 

最後ということで、今回付け加えるとすれば、グエルとシャディクですよ。

まったく、青春しやがって。もっとやれ!

 

 

グエルは「馬鹿だなおれも」なんて冷静に言ってますが、お前は何回でもスレッタにアタックすれば良いんだよまだ若いんだから!

仲良いんだからまだあるある!

 

 

一方シャディクはミオリネ好きすぎだろ!

「あたしを信じなさい!」なんて言われて絶対「あ~おれやっぱこいつ好きだわ」って思ったんだろ!お前!

出所したらミオリネにちょっかいかけてサビーネに怒られろ!

 

 

この辺りは学生っぽくて良かったですね。

あとセセリアはロウジィを送り出すし、もうお母さんでした。

 

 

そんなわけで、

次回23話『譲れない優しさ』

お楽しみに。

 

 

ではでは

 

 

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