続・魔法科高校の劣等生メイジアンカンパニー6巻感想/ネタバレ

続・魔法科高校の劣等生メイジアンカンパニー6巻感想/ネタバレ

続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー(6) (電撃文庫)

 

 

今回は感想記事です。

この記事はネタバレありですので、内容を知りたくないという方はご遠慮ください。

それではまずはあらすじから紹介していきます。

 

 

メイジアンカンパニー6巻あらすじ

続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー(6) (電撃文庫)

IPUのチューダクール湖で新たな遺物を見つけた達也たち。
遺物を伝説の古代文明シャンバラへの『鍵』であると考える達也は、この白い石板と新たに見つけた青、黄色の石板の3つの『鍵』をヒントに、次なる目的地をIPU連邦魔法大学ウズベキスタン校舎に設定する。
シャンバラの遺物、もしくはその手がかりを求めて魔法大学へ向かう達也たちだが、その背後に不穏な影が。
遺物を狙う視線、そして達也たちへ幻覚魔法が襲いかかる。敵の正体は不明だが、激しい攻撃は確実にシャンバラへと近づいている証拠。
そしてついに達也たちはシャンバラの遺物へとたどり着く――!

 

 

 

これまでのあらすじ&総合評価

小説タイトルにもある通り『魔法科高校の劣等生』の正統続編であるこの『メイジアンカンパニー』。

今回すでに6巻。

『魔法科高校の劣等生』の世界から少し時間が経って、達也は大学3年生(大学にはほとんど行ってないけど)。

この作品では、すでに世界最強の魔法師となった達也が、魔法師の人権地位を向上のため、自身の会社「メイジアンカンパニー」と自分たちの仲間を中心に影響力を強めています。

その中でUSNAの魔法師(メイジアン)人権団体「FEHR」と提携。

魔法師の過激組織「FAIR」対決しながら、その過程で正体不明の古代聖遺物(レリック)が出土。

このレリックが一体何なのか?

古代文明にはどのような秘密があるのか?

5巻ではそのレリックを探すインディージョーンズのような世界をまたにかけるアドベンチャーものの様相を見せてきます。

また、それに付随して相対する敵もワールドワイドに。

未だ一定の勢力を誇る大亜連合の精鋭魔法師『八仙』やインドペルシア連合の特別部隊も登場し、達也の仲間たちとバトルを繰り広げます。

 

 

6巻感想/ネタバレ

6巻は5巻の完全な続きで、引き続き物語冒頭はインドペルシアが舞台となります。

目的はレリック発掘による古代文明の解明。

もはや完全にインディージョーンズです。

ということで今回6巻の内容は基本的には以下の通り。

  1. レリック探しの旅と古代シャンバラ文明の解明
  2. 九島光宣による大亜連合『八仙』へのリベンジマッチ
  3. 逃げ出したローラ、逃げられた十六夜
  4. 明らかになる古代文明の魔法

ということで印象に残った内容に触れながら感想をまとめていきます。

ネタバレありなので気をつけていただければと思います。

 

 

1,レリック探しの旅と古代シャンバラ文明の解明

レリック探しパートは、完全にインディージョーンズでした。

達也たちはすでに持っているレリックを元に、インドペルシアでいくつか隠された遺跡を巡って鍵を入手、最終的には古代文明の知識が詰まった「図書館」のような場所に辿り着きます。

もはや宝探し冒険活劇のストーリーなので、学園ものだった『魔法科高校~』しか知らない人だと結構ギャップを感じそうですが、魔法がギミックになっていて割と面白かったです。

遺跡には「守り人」がいますが、達也がことごとく試練を突破する様を見て、「シヴァの幻力(マーヤー)」とか謎のあだ名をつけられるのは「さすがお兄様」という感じでした。

「図書館」の知識を回収した達也は、古代文明について仲間にレクチャーします。

それによると古代シャンバラは何万年も前の古代の都市国家であると判明。

氷期を乗り切るためのシェルターの役割を持つ、魔法を利用した都市であったといいます。

そこには様々な魔法、そして簡単に魔法を伝達し使用する手段も存在するという。

それが犯罪組織に渡っては大変、、ということで達也たちはこの文明の魔法知識を回収するために動くことになります。

 

 

2,九島光宣による大亜連合『八仙』へのリベンジマッチ

古代シャンバラの魔法についての遺跡があるのがインドペルシアということで、達也とその右腕である光宣は米軍の手を借りて潜入することになります。

その際の移動時、インドペルシア軍と大亜連合『八仙』の戦闘に遭遇。

達也はこれが行動の妨げになると判断し介入を決断。

この八仙メンバーは以前光宣が苦渋をなめた相手。

ですが、この場面では光宣の強さが際立ちました。達也によって対策を授けられていたとはいえ、さすが前作『魔法科~』のラスボスだっただけのことはありますね。

大亜連合の精鋭を瞬殺する場面は圧巻、もはや達也の相棒といえるでしょう。

インドペルシアの女性士官がチビリそうになりながら「あなたたちは?」という問いますが、2人は顔を隠して涼しい声音で、

「ブラック」(達也)

「ブライト」(光宣)

と答えます。

個人的には「そのネーミングセンスなんやねん」と思いましたが、八仙の無残な姿と相まって十分彼女のトラウマになったことでしょう。

ちなみに遺跡はしっかり発見、解読も行いました。

 

 

3,逃げ出したローラ、逃げられた十六夜

場面は変わって日本。

続編やスピンオフで登場場面を増やしていた誘酔早馬が暗躍します。

誘酔は5巻で達也たちにやられたローラを監禁していましたが、背景を探るため泳がすためにわざと逃がします。

誘酔が絡んできた理由の詳細は5巻を読んでもらえたらと思いますが、端的に言うと彼も日本を動かす元老院がらみの魔法師なんですね。

しかしここでFAIR、そしてそのバックにつく大亜連合ゆかりの組織の命を受けた八仙が日本に潜入しローラを救出。

誘酔は力量不足を露呈。してやられてしまいます。

最後は悔しがる様子で終わっていましたが、今後どう物語に絡んでくるのでしょうか?

 

 

4,明らかになる古代文明の魔法

さて、最後に回収された古代魔法についての情報が達也や光宣から明らかになり6巻は終わります。

それは「大量破壊兵器のような魔法」の存在。

さらに「人間をパラサイトにする魔法」。

そして「パラサイトを人間に戻す魔法」と衝撃の内容でした。

というのもこのメイジアンカンパニーで主要登場人物となっており今回も活躍した『九島光宣』とそのパートナー『桜井美波』は、病気や怪我の延命のために仕方なく自身をパラサイトに変えているキャラです。

ということで次巻以降はこれらの危険な魔法や光宣・美波の人生をめぐる物語になりそうです。

 

 

まとめ:こんな人におすすめ

ということでまとめです。

今回6巻は宝さがしから始まり、そして古代の危険な魔法やパラサイトについてなど大きく話が動いた1冊になりました。

 

 

古代の「大量破壊兵器的魔法」については正直かなり危険で、達也も対処にかなり手を焼きそうな気配をしています。

これがFAIRと繋がると、大きな戦いになりそうな気配がしてきます。

次巻以降も目が離せなくなってきました。

 

 

ちなみにこの記事では触れてないですが、七草先輩の新たな恋(?)も生まれそうな予感です。

十文字も絡みそうなので、もしかすると七草先輩もスピンオフにも登場するかもしれませんね。気になる方はこの6巻をぜひ読んでください。

 

 

ということでこの作品をおすすめの人ですが、この作品は『魔法科高校の劣等生』が好きな人におすすめです(やはり続編なので)。

やはり続編の中の1冊なので出来ればメイジアンカンパニー1巻から、少なくとも前のエピソード(5巻)から読むと良いと思います。

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余談ですが、アニメ第3期も放送決定ということでさらに魔法科が盛り上がりそうですね。

アニメ2期や追憶編で見る・読むのが終わっている人もぜひこの際、作品に戻ってきてもらえるとファンとしてはうれしいです。

 

 

ということで今回はここまで

 

 

それでは

 

 

 

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