続・魔法科高校の劣等生メイジアンカンパニー5巻感想/ネタバレ
今回は感想記事です。
この記事はネタバレありですので、内容を知りたくないという方はご遠慮ください。
それではまずはあらすじから紹介していきます。
メイジアンカンパニー5巻あらすじ
USNAのシャスタ山から出土した『導師の石板』と『コンパス』。この二つの道具はともに、古代の高度魔法文明都市・シャンバラへの道を示すものではないかと考える達也は、光宣にコンパスを預け、観測を依頼する。
調査の結果、シャンバラの遺跡が中央アジアにあるのではと考えた達也は、メイジアン・ソサエティとFEHRの提携書署名式のためにインド・ペルシア連邦へと向かう。
一方、警察からの強制捜査を逃れたFAIRのリーダー、ロッキー・ディーンのもとにある男が訪ねてくる。その人物は大亜連合の特殊工作部隊『八仙』の一人だと名乗っており……。
これまでのあらすじ
小説タイトルにもある通り『魔法科高校の劣等生』の正統続編であるこの『メイジアンカンパニー』。
すでに5巻を数えるまでになりました。
高校から卒業し大学生をやりつつ起業し、社会の中で活躍し続ける司馬兄妹を中心に話は進みます。
魔法師地位向上の志を持つ達也は自身の技術力や影響力、そして戦闘力を狙う世界とともに歩み、また相対します。
妹の美雪や日本籍を獲得したリーナをはじめ、自身の会社「メイジアンカンパニー」に入社してきた十師族・七草真由美や十文字の縁者・遠上遼介、元軍属の藤林響子、人類を超越した九島光宣など強烈な個性を配下におさめ、四葉本家の支援のもと、自身の願いに向けまい進していきます。
4巻ではUSNAの魔法師(メイジアン)人権団体「FEHR」と提携。
敵対人権組織「FAIR」を退け、魔女によってUSNAにもたらされた問題にも対処。
その過程、古代魔法文明のありかを示したと思われる聖遺物(レリック)が出土されたのでした。
5巻感想/ネタバレ
あらすじにある通り、今回はレリックによって存在が暗示された古代魔法文明シャンバラを探す中でのあれこれがテーマ。
結局今回ラストでは次のヒントが現れるにとどまり、そこまで大きく物語が動くような事はありませんでした。
新種の魔法師である魔女とのバトルもありましたが、
もはや宝探しの様相というか、
インディージョーンズみたいになってきましたね。
その中ではUSNAの新隊員イヴリンとリーナの新しい縁、インドペルシア連合の面々、光宣も苦戦した大亜連合の極秘部隊「八仙」、別シリーズ『キグナスの乙女たち』のキャラクター十六夜の登場など、作者さんはネタ切れだとおっしゃっていましたが、色んなところに伏線が張られました。
『キグナス〜』では新しい世代の魔法科高校生たちの活躍が描かれているので、クロスオーバーすると面白くなってきそうな雰囲気があります。
ただ、5巻全体の感想としては、確かに盛り上がりにパワー不足を感じてしまいました。
新キャラや別作品のキャラ登場は面白いんですけどね。
達也は誰を相手にしても相変わらず鬼のように強いし、それがこの物語の売りなのですが、確かに彼にとって「魔法科ワールド」にはもう敵と呼べる人材がいなくなって久しい部分に張り合いのなさを感じてしまうのかもしれません。
やっぱりなんやかんや
前シリーズの十文字先輩とのタイマンは面白かったですもんね。
少年漫画やMARVEL的インフレに則るなら、魔法の通じない存在や神など異次元の存在が登場するところなのでしょうが、、。
シリアスな世界観ゆえ「メイジアンカンパニーvs国家」や「魔法師盟友シビルウォー」もありかもしれないですね。
とはいえ、物語の世界設定の細やかさ・深さは大好きですし、この古代都市シャンバラ編の行方も気になります。
今後も注視してみていきたいと思います。
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