【なぜ人気?】鬼滅の刃がバズった14の理由【徹底解説】
- 鬼滅の刃がなぜ人気なの?
- どうして人気なのか知りたい。
今回はこんな疑問に徹底的に答えます。
まずはこちら。
売り上げは2019年4月のテレビアニメ放送開始以降、急激に伸びた。テレビ放送前の3月の段階で累計発行部数は450万部。テレビアニメ終了間際の9月には1200万部、2020年2月には4000万部を突破した。
東洋経済
ということで2019年はなんとワンピースを越えてしまった「鬼滅の刃」。
電子コミックや配信サービスの伸びは理由の1つですが、
それだけではない人気の理由を徹底解説します。
この記事でわかること!
鬼滅の刃が流行った理由
結論は以下の通りです。
1、食人描写とグロテスクというツカミ
2、わかりやすい対立構造
3、共感しやすいキャラクター作り
4、「推し」の発掘文化
5、圧倒的クオリティのアニメ
6、生きる力強さ・ポジティブさ
7、しっかり押さえたジャンプの伝統
8、血を流して戦うヒロイン像
9、家族問題を描く
10、現代人にあったコンテンツ構造
11、転売文化と品薄
12上手なマーケティング戦略
13、下ネタの少なさと口コミ
14、メディア展開の緻密さ
ちょっと多いですが、徹底的に解説します。
それではいきましょう。
鬼滅の刃がバズった14の理由
1、食人描写とグロテスクというツカミ
理由の1つ目は「鬼による食人描写」というショッキングな「ツカミ」のインパクトです。
これは同じく人気作品となっている『進撃の巨人』などにもつながるキーワードでしょう。
なかなか大きく取り上げられないですが、
「死」に関してはかなり生々しい描写の作品だと思います。
鬼の描写もグロテスクさで衝撃度も高く、
初見の人は惹きつけられます。
2、わかりやすい対立構造
2つ目は構図の明確さです。
この作品では「人類vs人類を食べる鬼」という対立軸がわかりやすいです。
このあたりは少年マンガのジャンプらしいともいえます。
敵の恐ろしさを感じやすく、主人公側に感情移入しやすい作りだと言えます。
3、共感しやすいキャラクター作り
3つ目は共感です。
多くの考察でも言われていますが、この作品で登場してくるキャラクターには1人1人物語が存在しています。
憎き鬼(敵)すらも過去をしっかり掘り下げることで共感ポイントを作っているのです。
「下弦の伍」である鬼・累の過去は辛いものでした。
4、「推し」の発掘文化
4つ目は3つ目に関連します。
群像劇によく見られるもので「推しキャラ」を見つける楽しみがある、ということです。
この辺りは近年のヒットでいうと「ハイキュー!」にも近いでしょう。
この「推し」に関しては現代のコンテンツでは必須項目だと思っていて、これが無いコンテンツは成功しないと言っても過言ではありません。
ちなみに僕の推し霞柱の時透無一郎です。
5、圧倒的クオリティだったアニメ
「fateシリーズ」でおなじみufortableとタッグを組んだアニメの出来が物凄く良かったこともバズ要因です。
アニメが始まってからのヒットは加速度的でした。
今は漫画よりもアニメの方が現代人は明らかにリーチしやすいですね。
ジャンプの販売部数は減ってるそうです。悲しい。
知り合いの子供たちもアニメから入ってみんなハマってます。
作品を見てない方は今すぐ見て欲しいくらいの映像美でした。
大正の薄暗くもロマンのある和の雰囲気と制作がマッチしているんでしょう。
素晴らしかったです。
6、生きる力強さとポジティブさ
時代に合わせた内容なのかもしれませんが、困難に立ち向かう主人公・炭治郎とその妹・禰豆子(ねずこ)の生きる力強さが描かれた部分も要因だと思います。
彼らを含めた主人公チームの軽快さは、ネガティブで重い話の中で光っています。
バトルに関してもただ単に「強さを求めてワクワクする」だけではなく「妹を助ける」ことを戦う理由にしている炭治郎には共感できたのではないでしょうか。
7、しっかり押さえたジャンプ文化の伝統
数々のジャンプ作品の伝統をしっかりと取り入れている点もヒットの要因です。
まず、鬼や血統、呼吸なのの設定で思いつくのは「JOJO」です。
そして侍・組織などは新撰組を想起させ、「銀魂」や「BLEACH」を思い出させます。
刀バトルは「るろうに剣心」でも見られるようにジャンプの得意分野です。
このように挙げればキリがないですが、
チーム戦や友情、修行期間、先輩後輩などの要素を余すことなく取り入れ、作品に活かしています。
ジャンプ漫画ファンに対してはヒットするべくしてヒットしたと言えるでしょう。
8、血を流して戦うヒロイン像
革新的なのかもしれませんが、この漫画では守られるべきヒロインがいっしょに戦います。文字通り血を流して。
ディズニーの「アナと雪の女王」でも代表されますが、現代コンテンツでは基本的に女性は主軸で活躍します。
「かわいくて強い」
そんな現代の女の子像をしっかり絵にしているところも女性や女子の共感も集めた人気の要因とも言えます。
9、家族問題を描く
基本的にどのキャラも抱えているコンプレックスは家族問題でした。現代的ですね。
掘り下げれば掘り下げるほど誰でも共感できる部分に根っこがあるのはとても共感ポイント高いと思います。
吸血鬼も根っこは家族問題で悩みがあるんですね。
10、現代人に合ったコンテンツ構造
現代にあったコンテンツの構造だったことも理由です。
- しっかり完結
- 展開が早い
- 応援効果
この3点で説明します。
しっかり完結
ジャンプ漫画といえば「ヒット漫画の連載が長い」でおなじみです。
ですが、現代の場合、無理に引き延ばすのではなくちゃんと完結した方がバズるのは「100日後に死ぬワニ」で証明済みです。
ニーズが合っていたといえます。
展開が早い
ストーリー展開が早いことも現代人のニーズに合っていました。
現代って「結論から話すこと」が大切だったり、短くて面白いコンテンツがウケます。
ここも押さえていました。
応援効果
これも現代のコンテンツの大事なところで、「自分が応援したから」という気持ちを持てるかどうかです。
特に出版不況の現代は「ファンが買い支える」ということが文化になりつつります。
結果的にこれがファン増加につながったとも言えます。
11、転売文化と品薄
これはたまたまだと思うのですが、人気沸騰と「転売」というネガティブワードがマッチして指数関数的にバズったというのはあると思います。
製作陣としては内容以外でtwitterなどのSNSで大きく話題になるのは遺憾なのでしょうが、この結果起こった品薄報道自体が拍車をかけたのは間違いないです。
人気は人気を呼びます。
12、上手なマーケティング戦略
こっちは狙ってだと思いますが、キャラ登場時や新編突入のときのSNS発信は凄かったと思います。
僕はアニメ化以前から読んでいましたので流れはだいぶ追っましたが、豪華声優陣の使いどころも含めてマーケティングセンス抜群だと思いましたね。
さすがANIPLEX。
13、下ネタの少なさと口コミ
この漫画は下ネタが少ないですよね。これは大事です。
口コミで漫画をおすすめするとき、どんなに面白い漫画でも下ネタお色気満載だと友達におすすめできないですよね。
子供ならなおさら。
人によってはキッズ向けなんていう人もいますが、だからこそ売れてるので全然問題ないですね。
14、メディア展開の緻密さ
漫画は20巻ですが、アニメ化は7巻までです。
僕は内容を知ってるので上からいきますが、ぶっちゃけ怒涛の面白さはここからです。
「キャラが出揃うまで」を描いたと言えますが、戦いが激化する前まででここまで盛り上がったので「ここから社会の盛り上がりどうなっちゃうの??」って思ってます。
アニメから入ったファンを漫画へ流す導入としても完璧でしたし、次は劇場版です。
もし1期の続きで漫画を読む人が増えることを踏まえて劇場版のお話の次をテレビシリーズで、って考えてるのであれば「先読みしすぎてヤバい」です。
その先はテレビ2、3期。
こう考えると息が長いコンテンツですね。
向こう5年はいけます。恐ろしい。
以上です。
【なぜ人気?】鬼滅の刃がバズった14の理由:まとめ
1、食人描写とグロテスクというツカミ
2、わかりやすい対立構造
3、共感しやすいキャラクター作り
4、「推し」の発掘文化
5、圧倒的クオリティのアニメ
6、生きる力強さ・ポジティブさ
7、しっかり押さえたジャンプの伝統
8、血を流して戦うヒロイン像
9、家族問題を描く
10、現代人にあったコンテンツ構造
11、転売文化と品薄
12上手なマーケティング戦略
13、下ネタの少なさと口コミ
14、メディア展開の緻密さ
ということでした。
ぶっちゃけ1番伸びた理由は「ステイホーム」で家にいる時間が増えたからなのかなと思えますが、漫画、アニメともに今が間違いなく一番盛り上がってます。
みんな見てます。
触れないのはもったいないです。
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今回はここまで
以上です
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