ガンダム水星の魔女第19話『一番じゃないやりかた』感想・考察(ネタバレあり)

ガンダム水星の魔女第19話『一番じゃないやりかた』感想・考察(ネタバレあり)

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今回は『ガンダム水星の魔女第18話』の内容と感想をまとめて述べていきます。

記事の性質上ネタバレありです。

 

 

まずは今話に関するツイートから。

 

 

 

 

ということで、今回もセセリア回でしt、、

いやそんなこともなく、

まさにクライマックスに向かって動いた回でした。

 

 

今回19話はラストに急展開でしたね。

ということで振り返ってまいります。

今回の流れは以下の通り。

 

 

✓本記事の流れ

  • 第19話公式あらすじ
  • 第19話ダイジェスト
  • 第19話感想&考察

 

 

流れに沿いながら各テーマを追っていきます。

まずはあらすじを確認し、感想・考察へいきましょう。

 

 

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公式のあらすじ

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エアリアルと共に地球へ降り立ったミオリネは、デモを先導するアーシアンとの対話に臨む。
苛烈な現地の様相は、平和的な交渉が至難であることを物語る。
一方、地球寮の皆は、失意のスレッタを励ますことが出来ず……。

(公式サイトより)

 

 

19話ダイジェスト

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まずは19話ダイジェストです。

場面に沿って順番に見ていきます。

 

 

タイトルアバン:ミオリネら地球へ

物語序盤、ミオリネ・グエル・ケナンジ隊長をはじめ交渉部隊が地球デモ側との交渉へ。

ミオリネとグエルは、これまでの心境を変化させていた。

ー憧れていた地球、だがもうそれどころではない。

ーもう一度地球を見ておきたい、あの惨状を。

互いに変わったものだ。

感慨深さを内包して、宇宙船は降下していく。

同行するエアリアルとプロスペラは議会連合にかぎつけられたことを告げられ、計画を実行に移すことを覚悟する。

 

 

一方、地球寮では、、

「どうしてこうなんだよ!!」

母に見放され、兄弟とも言えるエアリアルに突き放されたスレッタは、静かに引きこもっていた。

前回本部に行かなければ、地球寮の面々は心配する。

連れて行ったことが結果的に裏目に出てしまったチュチュは、荒ぶっていた。

 

 

決闘委員会部屋

寮のメンバーから1人離れたマルタン。

彼は前回カウンセリングルームでセセリアに秘密を握られ、そのまま拉致され奴隷とされていた。

セセリアはキツく当たるも、反抗し心情をついに吐露するマルタン。

彼女はカウンセリングとして、彼の仲間への本当の想いを溶かすのだった。

しかし口が悪いのはご愛嬌。

「弱者が強がってるの、うざいんですけど。」

 

 

地球:クインハーバー

ついに地球に到着するミオリネら交渉隊。

道中は前に後ろに、彼らをモビルスーツとエアリアルが守備する。

「モビルスーツによる警備なんて、せっかく非武装にしたのに」

「あちらさんはそう悠長には構えてくれませんよ」

スペーシアンによる度重なる弾圧に張り詰めた地上の空気は今にも張り裂けそうであった。

 

 

一方、ペイル社にてその報道を見つめるのは、シャディク・オリジナルエラン・ニューゲンCEOの3名。

「ガンダムでアーシアンを潰せば、総選挙で支持が上がるよね」

エランの本気ともとれるジョークを、シャディクは真顔で否定するのだった。

「ミオリネはそんなことはしない」

 

 

女子会()

「お話しましょ」

時を同じくして、議会連合エージェントのフェンとグストンは、ベルメリアからシンセーやガンダムの事情を聞き出そうとしていた。

しかしベルメリアは自分は一介の技術者だと口を割ろうとしない。

フェンは「女子会だ」などと嘯くが、それは正しく尋問であった。

「理事会、ベネリットを抑えつけようとしている」

「私たちは衝突は避けたいの」

「協約違反のスケープゴートとして挙げられるのは、あなたなんですよ、ベルメリア・ウインストン」

「女子会がしたかったのは本当よ。」

 

 

クインハーバー:交渉開始

交渉隊、会場到着。

デモ抗議活動が活発になる。

そんな中ーー

「ミオリネ、交渉は1人でできるか?」

ぶつかってきた少年を見たグエルがその場を離れた。

少年はグエルがかつて地球で見たセドであった。

「あーもう!待ってください若社長!」

ケナンジが後を追いかける。

 

 

ミオリネは、一人交渉へ

アーシアン代表へ手を差し出す。

「対等な交渉をしに来ました。よろしくお願いします。」

結論から言って、彼女が出した握手は握られなかった。

アーシアン代表団は彼女を全く信用しなかった。

ミオリネが知らないアーシアンの悲惨な被害が次々と伝えられる。

彼ら曰く、スペーシアンは地球でまるで支配者のように振る舞っている。

狼狽えるミオリネに彼らの代表は言い放つ。

「我々の要求は一つ。スペーシアンは、地球を出ていけ。」

 

 

CM明け:ジェターク社

「なぜガンダムがここに!?」

ラウダ・ニールはジェターク社のラボでガンダムシュバルゼッテを見つけ、驚愕していた。

技術者からは株式会社ガンダムとの共同開発であると報告を受ける。

彼はグエルに、ミオリネに、何を思うのだろうか。

 

 

グラスレー寮:ノレア、暴れる

相変わらず軟禁状態のノレア、ニカ、エラン5号。

ノレアはノイローゼのようにイラストに没頭していた。

尋常な様子ではない。

そんな中、エランのちょっかいにキレるノレア。

「スペーシアンは全員死ね!」

「ソフィ、置いてかないでよ」

「死ぬのは、怖いよ、、」

倒錯したノレアが漏らすとてつもない憎しみ、葛藤、死への恐怖。

「何なの、、?」

ニカにはその苦しみがわからない。

「君にはわからないよ、絶対」

この中で死への恐怖を共感するのは、死と向き合ってきたエランだけだった。

 

 

交渉:ミオリネの誠意

ミオリネは、交渉に自分たちが作った医療GUNDを持ち込んだ。

ーー戦いに来たのではない。自分の想いを伝える交渉なのだ。

「スペーシアンが地球を出るということは、アーシアンは宇宙を捨てるのですか?」

「ならばそれは受け入れられません」

「私の大事な仕事仲間はアーシアンだからです。」

ーー分断などさせない。私は対話を望む。

ミオリネは、アーシアン達に真摯に向き合った。

その目と心根はどこまでも真っ直ぐだった。

やがてアーシアンの代表は言った。

「総裁になるのだな。10日待つ。総裁選の結果まで抗議活動を停止しよう。」

「それに、その器具について話したい。私は医者なんだ。」

さすがはミオリネ・レンブランである。

 

 

一方、引きこもりのスレッタ

スレッタは落ち込んでいた。

しかし人間、落ち込んでも腹は減る。

なので冷蔵庫で盗み食いをしていると、チュチュに見つかった。

「おーい、スレッタ連れてきたぞ」

「まだ私、心の準備が、、」

連行されるスレッタをみんなが出迎える。

今日は外で食べることにしたらしい。

用意されていたのは、ヤギミルクのスープだ。

差し出されるスープを一口。

スープは、温かかった。

「、、、おいしいです、、!」

皮肉にも母の言う通り、地球寮のみんなが彼女を満たしてくれた。

この場所は、優しい。

 

 

そこにマルタン

「もっぺん言ってみろ!」

ニカのことがきちんと仲間に伝えられる。

しかし結局、誰も、チュチュですらマルタンを責めたりはしなかった。

縁の下の力持ちであるティルは言う。

マルタンだけが悪いのではない。

僕たちも気づいてあげられなかったのだ。

「でも牛舎の掃除、ヤギたちの気が済むまでやってね」

頷くマルタンの返事からは、嗚咽が漏れていた。

 

 

グエルとケナンジとセドと地球の路地裏

グエルにシーシアへの弔いを感謝するセド。

セドはアーシアンでも入れる学校を紹介してくれとグエルに迫る。

「アカデミー、グラスレーの育成プログラムか」

「そうだよ、俺もそこの卒業生のプリンスみたいになって、地球を支援したいんだ!」

「小僧、お前いま何と言った!?」

血相を変えるケナンジ。

ケナンジは、シャディクは元々アーシアンでアカデミー時代はプリンスと呼ばれていたのだと言う。

ここに地球のテロ組織「フォルドの夜明け」とシャディク・ぜネリとの繋がりが明白になるのだった。

グエルは会談中のミオリネに連絡を入れるが、冷静な彼女に証拠がないことを指摘される。

ミオリネはグエルに「学園でその証拠とサリウスの身柄を押さえろ」と言うのだった。

 

 

そして、プロスペラ

慌ただしくなったケナンジとグエルの様子に、プロスペラは計画開始を決意。

コンテナに隠していたガンビットを取り出し、周囲のデモ隊戦車をコントロール、敢えて自らを攻撃させた。

攻撃を受けたこと、自らが非武装であることを理由にその場を退避・移動。

自らの地球での目的を果たしに行動を開始するのだった。

 

 

女子会(もはや取り調べ)

「そもそも、プロスペラとミオリネの2人はなぜクインハーバーに?」

エージェントフェンは平和的な交渉などする気があるのかとベルメリアに問う。

要領を得ない彼女にフェンは事情を語った。

それは「オックスアース」という企業が、ヴァナディース事変後、工作組織として議員連合理事会に接収され維持され暗躍してきたという内容であった。

 

 

オックスアースは過去、GUNDを軍事転用した元凶である。

GUND利用のためなら平気で人体実験や数値改竄を行った。

つまりクインハーバーにあるのは、ヴァナディース機関の想いを汚した怨恨の仇の総本部なのであった。

 

 

さらに、プロスペラ:強襲

「エリイの未来とGUNDの理念を踏み躙った大罪人。」

プロスペラはエアリアルを完全武装し、クインハーバー山中のオックスアースガレージを強襲。

怒りと恨みのままエアリアルを駆り、ルブリスシリーズと量産機が眠る工場を完膚なきまでに破壊するのだった。

爆炎が上がってゆく。

 

 

悲劇:過激な戦闘へ

この爆発がアーシアン、スペーシアンの疑心暗鬼を呼び起こす。

未だ多くの民間人がいるクインハーバーはいつの間にか戦場と化し、銃撃と爆発音と倒壊音がなり止まない。

転がる人影。

泣き叫ぶ子供。

黒煙と炎が燃え上がる。

「私たちを騙したのか!!」

「違う!わたしは何も知らない!!」

、、ミオリネには何もできない。

 

 

フェン撃たれる

「プラントクエタにクワイエットゼロの根幹があるのです。」

ーオックスアース、もう無関係とはいえない。

ベルメリアは覚悟を決めフェンに告白した。

「もう懐柔されたか」

そこにプロスペラ側近・ゴドイが実力行使に出る。

すんでのところでベルメリアとグストンを逃がすフェン。

「行って!その人をプラントクエタへ!」

フェンによって閉じられたドアの向こうからは、サイレンサーの銃声がした。

 

 

画面の向こうは「地獄」

画面の向こうは地獄と化している。

報道ではこの武力制裁の主としてミオリネが挙げられている。

「おれの言った通りになったけど、どうするの?」

ペイル社、なぜか楽しそうなエランを横目にニューゲンは閉口。

 

 

シャディクはすでに部屋を出ていた。

兵隊を整え、動き出す。

「プロスペラは気づいていた」

「グエル、汚したなミオリネを」

 

 

「おい嘘だろ、、、」

地球寮の面々も画面の向こうの惨状に言葉もない。

スレッタは、エアリアルとの別れを静かに思い出していた。

「今わかりました」

「エアリアルも、マルタンさんと同じだったんです」

「お母さんならきっとこうするってわかってたから」

「一番いいやり方じゃなくても、ああするしかなかったから」

「あたし、何も分かってなかった。」

 

 

そしてミオリネは地球の地獄でひとり、屋上にいた。

「あたしのせいだ、あたしが、これを、、」

無力さ、くやしさ、悲しさ。

立ち上がれない。

目の前を見ることも出来ない。

 

 

 

19話感想と考察

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ということでダイジェストでした。

いやープロスぺラ、やりやがったな。

 

 

そんなわけでここからは、

19話の中で気になった部分の感想・考察をしていきます。

 

 

今回は2つ。

  • プロスぺラの復讐とは?
  • 今後の予想

以上の2つです。

 

 

プロスぺラの復讐とは?

今回は、

  • シャディクのこれまでの所業がある程度バレる
  • マルタンの告白によってニカの行動を地球寮の面々が知る

など話が動きましたが、実際に一番の見せ場はやはり「プロスぺラの過激な復讐」でしょう。

 

プロスぺラは工場破壊の際、

「エリイの未来とGUNDの理念を踏み躙った大罪人。」

ということを言っていました。

これまであまり感情的にならなかったプロスぺラですが、これは本心と言えるのではないでしょうか。

ということは、かなり怨恨が深いと言えます。

なぜこのように怒りと恨みが激しいのでしょうか?

 

 

ということでヴァナディースとオックスアースの因縁を拾っていきます。

 

 

ヴァナディースとオックスアースの因縁

まずはオックスアースについておさらいします。

オックスアースはもともとベネリットグループのいち企業で、GUND技術を軍事転用しモビルスーツ(GUND-ARM・ガンダム)を開発していました。

 

 

その際、ヴァナディースと共同で強力なガンダムを開発する傍ら、パイロットの使い捨てや安全数値の改ざんなど悪どいことを平気でやらかす超ブラック企業だったことが判明しています。

dic.pixiv.net

 

 

そして、先の戦争時代ではそんな闇の兵器ガンダムを量産。

最終的には規制、開発禁止判定と企業解体を呼び、GUNDを「悪魔の技術」に貶めた張本人ともいえます。

 

 

一方、GUND技術の開発をしていたプロスぺラ(エルノヤ)をはじめとしたヴァナディース機関

もとは医療技術としてGUNDを開発していたわけですが、上記の軍事転用の煽りを受けモビルスーツ開発を余儀なくされます。

 

 

安全性に重きを置き、クオリティ重視でGUND-ARM開発を行っていました。

しかし結局はオックスアースのせいでGUND技術は禁止され、グループの武力行使でヴァナディース機関は壊滅させられます。

この時の軍事事件が「ヴァナディース事変」というわけです。

つまり、オックスアースのせいでヴァナディースは巻き添えを食らったといえます。

 

 

プロスぺラはそのせいで夫や大切な人がすべて殺された

しかもヴァナディースの高潔な理念も汚された

さらに彼女にとって大切な特異体質の娘(エリイ)の生存のための技術や情報が一度まっさらに失われてしまったということで「恨み百倍」となったのではないでしょうか。

 

 

個人的には、ソフィやノレアとガンダムルブリスを見てオックスアースの存在を初めて感じ取り、その陰に見え隠れする宇宙議員連合も自分たちを邪魔しにきたと思って怒りが増幅していったのではないかとも思っています。

 

 

今後の予想

次に今後の展開予想です。

現在の状況をまとめます。

 

 

19話終了現在、以下の通り

  • 総裁選まであと10日
  • 宇宙議会連合はベネリットを攻撃寸前
  • ミオリネ陣営(建前上)は武力行使でアーシアン一揆を虐殺
  • プロスぺラとエアリアル、オックスアースを爆撃
  • シャディク、武装蜂起へ
  • グエル、グラスレー寮捜索へ
  • (グエルとケナンジ、シャディクを追う)
  • エラン5号ら、いまだグラスレー寮に軟禁中
  • ベルメリアとエージェント、プラントクエタへ
  • ラウダ、ジェターク社でガンダムシュバルゼッテを発見
  • スレッタ、母とエアリアルの想いに気づく
  • (ミオリネ、地上で精神に超ダメージ中)

こんなところですか。

かなり散らかっています。

 

 

ということで組み合わせてみると展開予想としてはこのようなところかなと思います。

  • シャディク陣営、地球にミオリネ(プロスぺラ)討伐へ
  • それにより支持率回復を図る
  • プロスぺラ、ミオリネを拉致か
  • スレッタ、ミオリネを助けに地球に行きたい
  • グエル、シュバルゼッテをスレッタに引き渡す
  • グエルその際に「父殺し」発覚か
  • グラスレー寮捜索でニカら発見か
  • 宇宙議会連合、ベネリットグループを討伐へ
  • スレッタとエアリアル・プロスぺラとの対峙は最終局面か

 

全体的に散らかってるので疑問形が多いですが、こんな感じですかね。

個人的にはガンダムに乗るスレッタをもう一度見たいなと思ったりしてます。

ガンダムは負荷が高いですが、スレッタには実は耐性があったとか、シュバルゼッテに負荷軽減機能があるとかだと熱いかなと思ったり。

 

 

いずれにしろラストバトルについて考えると、エアリアルがチート機体すぎて今現在誰も敵わない状態ですよね。

そこに一矢報いる展開を期待したいですし、最強なら宇宙議会連合相手にもう一回エアリアルに乗るのもありうるかもしれませんね。

 

 

ということで今回はここまで。

まとめます。

 

 

第19話のまとめ

 

ということで19話でした。

 

プロスぺラはどこまで計算なのか分からないですが、色々重なって今現在復讐は着実に進めていますよね。

グループ総帥デリングは昏睡、ジェターク社はほぼ倒産、ペイル社のパイロットは全滅。グラスレー社長も有名無実化、オックスアースは自身で破壊。

 

 

さらに狙ったかどうかは怪しいですが、デリングの娘ミオリネの平和への希望も今回しっかり潰していきました。

 

 

エアリアルの強さもですが、プロスぺラの実行力も恐ろしいところがあります。

 

 

次回20話『望みの果て』。

最終局面、楽しんでいきましょう。

 

 

ではでは

 

 

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