【感想】鬼滅の刃 無限城編 第1章 ネタバレありレビュー

【感想】鬼滅の刃 無限城編 第1章 ネタバレありレビュー

鬼滅の刃 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 

ジャンプで読んでいた『鬼滅の刃』が社会現象になって早何年。

完結まで漫画で追いかけつつ。

 

 

さらに筆者もコロナ禍では劇場版前作の『無限列車編』で元気をもらいつつ、様々アニメも見つつで追いかけてきたわけですが、ついにアニメ版も劇場版で最終章に入りました。

 

 

というわけで、映画体験も含めて、感想レビューしていきたいと思います。

いきましょう!

 

 

鬼滅の刃 無限城編第1章 レビュー

【チラシ付き、映画パンフレット】劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来支初回限定版

 

上映時間についての注意

まず、本作の感想の前に、上映時間について。

 

 

今回の映画は2時間35分(本編前のお知らせも込みで)。かなり長いです。

最終的に筆者は最後の方はトイレに行きたくて若干話が入ってきませんでした。もったいない。

 

 

ということで、映画前には"絶対に"トイレに行ってください。

大人は間違ってもキッズみたいに2回も3回も中座することが無いように!

鬼殺隊との約束だぞ!

 

 

映画の概要・ネタバレなし(原作を見てから行くべきか?)

今作は『鬼滅の刃 柱稽古編』の直後から描かれる直接的な続編となります。

 

 

柱稽古編のラストで宿敵・鬼舞辻無惨によって鬼達の根城である謎の空間「無限城」に放り込まれた鬼殺隊の面々。

 

 

「今夜、すべてが終わるかもしれない!」

 

 

ついに迎えるクライマックス、インフレーションしていく死闘。

襲い来る上弦の鬼。

無限に広がる無限城の中、炭次郎たちは無惨を倒せるのか。最後の戦いの幕が開く。

 

 

・原作16〜18巻(途中)を描く

・今回の映画はラストまでを描く3部作の第1章となる

 

 

ということで、原作を見てから行くべきかということですが、今回は続編どころか作品のクライマックスですから当然見てから行ってください。

 

 

若干最初にチュートリアルはしてくれますが、何も見ないと禰󠄀豆子って誰?とかになりかねません。

 

ただここまで来ると追いかけるのも大変なので、少なくとも「物語の始まり(立志編)」と今回のメインヴィランである猗窩座が出てくる「劇場版無限列車編」の2つは見ないと分からないのではないかと思います。

特に無限列車編は炭治郎と猗窩座の物語のスタートでもありますので、見ると相当解像度が上がります。

 

 

全体的な感想(ネタバレあり)

ここからは映画全体の感想です。

内容全開でいきます。

 

 

まずは映像美。今回も製作のアニメスタジオのufotableのお仕事はまさに"鬼畜"ともいえる出来でした。

映像はいつにも増して途方もなく凄い。

 

 

無限に広がるまさに文字通りの「無限城」は、上下左右入り乱れるもはやアトラクション。

さらに流れるようなアクションはしっかりufotable。もはや世界に誇れるお家芸です。

 

 

社会現象にまでなったこの作品を最後までやり切るんだという気合を感じます。

 

 

内容的にも、ついに長い鬼との戦いも終盤ですよ。

禰󠄀豆子を見守る鱗滝さんの「まさか自分が数百年に渡る戦いが終わるその時に居合わせようとは!」という緊張感高まる台詞はアガります。

最終局面だ。

 

 

今回は無限城突入シーンのほか主に、

  • 地上で無限城について探る産屋敷息子たちの戦い
  • 対上弦の参・猗窩座戦
  • 対上弦の陸・獪岳戦
  • 対上弦の弐・童磨戦(未決着)

などが描かれます。

 

 

"おれたちの煉獄さん"を殺した憎き因縁の猗窩座戦がメイン、かと思いきやそれをラストに据えて割とサクサク話が進みます。

原作通りしっかり進めた、という感じです。

 

 

バトル映像は上述の通り"ハンパない"です。

ただ、あくまでも原作に忠実なので心の中での説明と回想が若干多いというか繰り返しになってしまっているのが悔やまれます。

鬼滅は原作時から作風が若干クドいんですよね。

 

 

バトルと回想の繰り返しも、あっちこっちで個別に戦ってるので仕方ない部分はあります。もともとバトル漫画ってそんな感じだし。

 

 

ということで、全体の感想としては、ぶっちゃけ今回は原作通りでにしっかり作りましたという感じで想像の域を超えないというか、「原作超えた!」みたいな驚きは無かったです。

 

 

1本の映画としてはラストに向けてもうちょっとテンションに波があると良いかなとは思いました。

もしテレビ版として4~5本くらいに分けるなら超良いかもしれないですね。

 

 

原作補完について(独自描写)

筆者は原作を読んで時間が経ってるのでそこまで気づかなかったですが、ファン向けの細かい補完をけっこうしてくれてるみたいで、例を挙げると、

  • 平隊士の活躍の様子(特に村田)
  • 伊黒の嫉妬デレ描写
  • しのぶの技披露など活躍の様子
  • しのぶ訃報の瞬間の炭治郎たちの様子
  • お館様Jrたちの地図格闘描写

などなどがあったようです。

 

 

特に平隊士の名もない男たちの死闘や村田の"水の呼吸"はけっこうグッとくるものがありました。

もうお前らヒーローじゃん。

 

 

あいつら下弦の鬼程度なら数人でタメ張れるほど強くなってるらしい。マジか。最初から柱稽古した方が良かったんちゃうか。

と思うくらいには彼らの努力の軌跡が見られるのはこの作品の良ポイントです。

 

 

ベストポイント(結局お館様が一番泣ける)

この作品は感動ポイントは基本的に「猗窩座の回想」と「猗窩座の最期」にあります。

ただ、筆者的には結局お館様関連が1番泣けるわけで。

 

 

というのも、柱メンバーはみんなお館様にみんな大変お世話になった人ばかり。

つらい過去を救ってもらった人ばかり。

 

 

そんなお館様が未来と部下と使命のために、家族道連れに、余命いくばくもない己の命(タマ)張って自爆までして無惨にスジ通したわけで。

 

 

それを救えなかった柱の想い一言一言がバシバシ伝わって来るのなんのって。

 

 

セリフ一言で感情を持っていくお館様こと関俊彦さん、不死川実弥こと関智一さん、悲鳴嶼行冥こと杉田智和さん、いやもうほんと凄い。

助けられなかった、だからおれたちは!!

 

 

さっき色々言ったけど、鬼滅はね、好きです。笑

特に今回はことあるごとに名演技が襲ってくる。

はー、、最高なんですけど。

 

 

バトル①上弦の弐・童磨戦(ネタバレ注意)

さて、ここからは各個バトルを振り返ります。

まずは上弦の弐・童磨vs蟲柱・胡蝶しのぶ。

 

 

童磨の回想やしのぶの童磨への因縁も描かれますが、やはり上弦の弐は伊達じゃない。

健闘虚しく散るしのぶをカナヲが看取って今回は、バッドエンド。

 

 

原作でもしのぶの死に際はあっけなかった、悲しい。

 

 

でもしのぶの頑張り(主に剣技)は原作に補完されててよかった。

しのぶの怒りも早見沙織さんがしっかり表現してくれていて良かったですね。

 

 

クッソ童磨め、第2ラウンド覚えてろよ。。。

 

 

それにしても童磨は宮野真守さんに引っ張られてるというか、キャラ立ちがエグイことになってますね。良いヒールっぷりでした。

童磨による全く心のこもってない「頑張ったねぇ」、、、

くっそ。カナヲさん、やっちまえ!!

 

 

バトル②上弦の陸・獪岳戦(ネタバレ注意)

お次は雷の呼吸の兄弟弟子バトル。

鬼に堕ちた兄弟子・獪岳vsブチ切れすぎて覚醒した善逸。

 

 

獪岳が鬼になったせいで恩師桑島が切腹→善逸がブチ切れるというエグイ展開だが、原作でも超燃えたバトルでもあります。

 

 

なぜなら、上弦を善逸が瞬殺するから。

 

 

漫画読んでて、無限列車のときには上弦なんて雲の上の存在でガクブルだったのに、こいつら稽古でここまで強くなってんの!?って爆笑しつつも超アガった記憶があります。

 

 

そんな訳で筆者的な無限城前半のMVPは善逸なんですが、獪岳撃破シーンは漫画の方が衝撃的だった(この違いはなんだろうか)。

 

 

ちょっと肩透かしといえばそうだったのだが、とはいえ結局善逸のバトルはカッコイイ。

 

 

自分で型作るとか、やっぱりこいつは元から天才だったんだ。いつ作ったんだ。

 

 

これを見る外人たちもガッツポーズだろう。

 

 

とにかく雷、神速、抜刀術、龍は役満すぎだ!原作読んだときも思ったけど「雷の最終奥義が龍」って吾峠先生はガッシュ好きすぎだと思う。

 

 

それと付け加えると、獪岳の声は細谷佳正さんだった。ふだんは主役級も良いとこだ。

 

 

そのおかげで敵役のかませ犬・獪岳の存在感がブチ上がってるのだが、逆に言うと、そういう役にまで豪華な声優さんを使っているところでも鬼滅の抜け目なさを感じた。

 

 

やっぱり集英社は凄いな。

金の使い所を知っている。

 

 

バトル③上弦の参・猗窩座戦(ネタバレ注意)

そして今回の映画の大トリを務めるヴィランは"上弦の参"、無限列車編でおれたちの煉獄杏寿郎を葬った憎き鬼、日本を代表する声優石田彰さんが演じる因縁深き猗窩座です。

 

 

相対するは、押しも押されぬ主人公こと竈門炭治郎、そして水柱・冨岡義勇。

 

 

超絶エフェクト・アクションの大興奮バトルからの、義勇の痣発現からの、炭治郎スーパーモード(かっこよかった)からの、猗窩座の悲劇的回想からの、激闘決着と彼の成仏までが描かれました。

 

 

劇場では女子たちのすすり泣く声が聞こえる中、筆者は映画残り60分、トイレとの戦いが始まって若干頭が冷静になってきておりました。とても、もったいなかった。

 

 

感想から言うと、まずは猗窩座は石田彰さんで本当に良かった。素晴らしい。

エヴァやスターウォーズなど、数々の名作品で活躍されてきた石田さんの演技の凄みを感じました。

 

 

特に最後の泣きは良かった。

「青年の慟哭・号泣」っていう名曲を聴いた気分です。

 

 

実は原作では猗窩座に対して感情移入できなかったのですが、今回は正直涙までいかなくてもグッときました。

ただ、筆者はやはり猗窩座の死に様には同情しきれない。

 

 

色々な感想を見ると「猗窩座の最期に感動した!」というのが多かったのですが、これに関しては筆者は一言言いたい。

 

 

なんで次の項でまとめます(トイレ問題ではありませんよ)。

 

 

さて、バトルの感想に戻ると、炭治郎スーパーモードは結構かっこよかったですね。殺気が無いけど強者感があって、やはりufotableは原作理解しての描写がうまい。

 

 

っていうか原作を読んだときも思ったのですが、強さがインフレしていくと最後は"泰然自若"なんですね。テニスの王子様かと思ったのを覚えています。

 

 

ちなみに覚醒の際に回想に出てきた竈門父が超強いので「竈門家って何か凄い家なんだっけ?」って思ったのですが、その辺りはこれから回収されますね。

原作ではちゃんと回収されましたので、気になっている人はその辺り楽しみにしておくと良いと思います。

 

 

そしてクール義勇さん。

冷静沈着でカッコいいイケメンで通すのかと思ったら、この辺りから「結局意外と熱い奴」というか「実は普通の若者」だという事が分かってきて、クールマン好きな人はちょっとガッカリかもしれないなと思いつつ、痣が発現して強くて根っこは熱いところは筆者は好きでした。

 

 

しかし、ネット上色々なところで言われている通りですが、ここまでしないと勝ちきれない猗窩座に対して"1対1で相打ち目前まで追い込んだ煉獄さん"、彼はやはり規格外ですね。

 

 

色々なところに彼の幻影が見えて、それがグッときました。もっと見えても良い。

 

 

ということで今回の戦いも歴史的バトルだったと思うのですが、それも含めて次の項でまとめます。

 

 

猗窩座、死ねば仏か問題

今回は猗窩座との戦いの中、彼のの歴史・物語が明らかになりました。

ハッキリ言って悲劇的です。

彼の回想を見ると、情状の余地があるのかもしれない。

 

 

そもそも境遇に恵まれなかった幼少期。

 

 

中村悠一さん演じる慶蔵とLynnさん演じる恋雪というハートフルな親子との心温まる青年秘話。

 

 

愛する女性も認めてくれた恩人も殺され、人間としての幸せをウソみたいに奪われた仕打ち。

 

 

そして心も記憶も失って強さを求めるだけの鬼(人形)にされた人間としての死。

 

 

ドドドと流れるように見せられると、感動はするでしょう。

でも、我々は簡単に同情しても良いのでしょうか?

 

 

無限列車編で彼が煉獄杏寿郎を炭次郎の目の前で惨殺したのは紛れもない事実です。

煉獄さんだけでなく、猗窩座は数えきれないほど人間を殺してきました。

 

 

今回見せつけられた猗窩座の過去と凶行。

 

 

さぁ皆さん、彼をどう思いますか?

 

 

『鬼滅の刃』はこれが続きます。"極悪の存在"である鬼が死ぬときに回想を出して「昔はこいつも人間でした」を繰り返します。

 

 

消えゆく彼らをどう思いますか?

あなたの家族が殺されたら、許せますか?

 

 

これは仏教的な投げかけというか、東洋的というか、日本人だけでなく、現代の人間たちへの問いかけでもあると思います。

 

 

許せるにしろ、許せないにしろ、猗窩座こと狛治にとっては悲劇も何もかも思い出して成仏というか、行くのが地獄でもなんでも、終われたことは確かです。

慶蔵の「天国には連れていけねぇが」というのが真実だとは思います。

 

 

ホラーブームだから言うわけではないのですが、実は幽霊という存在ってこういう事なのかもしれないですね。終わらない。終われない。

 

 

終われない悲しみがある。

救えなかった悲しみがある。

ただ、猗窩座によって失われた命かあり、私たちはそれを知っている。

 

 

夏だし、戦後80年だし、戦争は起きてるし、世界中が複雑性を考えるようなキッカケになる作品になってほしいなとちょっと思ったりもしました。

 

 

『鬼滅の刃』というジャパニメーションが今の世界に少しでも影響を与えるかもしれない。

 

 

猗窩座だって愛する人が鬼に殺されたなら、鬼殺隊にいたかもしれない。

 

 

そんなことを考えてしまい、泣いている場合ではなかったですね。

ほらトイレじゃないでしょう?

みなさんはどう思ったでしょうか?

 

 

ということで、全体的には以上です。

そんな感じで夏の夜っぽくしんみりしつつ、まとめます。

 

 

まとめ:映画が長いので2回目は配信で見ます!

ということで、日本中の映画館をジャックしている『劇場版 「鬼滅の刃」無限城編 第1章 猗窩座再来』のレビューをお届けしました。

 

 

あくまで個人の感想となっておりますので、よろしくお願いします。

 

 

とりあえず映画館で見るには上映時間が長いので、もう1回見るのはちょっと待って配信で見たいと思います。

 

 

それならめっちゃ見返したい。

 

 

そして次回の見どころはやはり上弦の弐、そして上弦の壱にどうやって抗うかですね。

 

 

もうずっと原作準拠だし、さすがにシリーズ未見の人は難しくなると思いますが、逆に追いかけてきた人にとっては「心の準備が必要な作品になる」と思います。

いっしょに地獄を見ましょう。

 

 

ということで今回はここまで

 

 

現場からは以上です

 

 

 

◆続きが気になってしまう方はこちら!

 

 

◆やはり見返したい鬼滅!

 

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