ガンダム水星の魔女第12話『逃げ出すよりも進むことを』感想・考察(ネタバレあり)

ガンダム水星の魔女第12話『逃げ出すよりも進むことを』感想・考察(ネタバレあり)

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ということで今回は『ガンダム水星の魔女第12話』の内容をダイジェストと感想をまとめて述べていきます。

ネタバレありです。

 

 

前話(第11話)ではミオリネとスレッタのハートウォーミングなイチャイチャが繰り広げられほっこりしましたが、今回は第1期最終話ということで、衝撃の問題回となってしまいました。

 

 

ということで、第12話を振り返ってまいります。

今回の流れは以下の通り。

 

 

✓本記事の流れ

  • 第12話公式あらすじ
  • 第12話ダイジェスト&感想&考察

 

 

流れに沿いながら各テーマを追っていきます。

まずはあらすじを確認し、感想・考察へいきましょう。

 


公式のあらすじ

プラント・クエタを襲う、二機のガンダム。

スレッタと分断されてしまったミオリネは、合流を目指し施設内を駆ける。

一方、スレッタはミオリネを救うため、前へと歩みを進める。

 

 

12話振り返り&考察

ツンデレ気質のレンブラン親子

Aパートです。

テロによる事故が起き、父デリングは娘ミオリネの代わりに致命傷を負ってしまいました。

明らかに庇いました。

 

 

亡くなった母との誓いのように「生存確率の高い選択をしろ」とミオリネにつぶやくデリング。

 

 

やはりデリングは究極にロジカルかつコミュニケーション下手なだけで実は常識人なのでは、という描かれ方に見えてしまいます。

ミオリネも思わず「父さん」と口走っていました。

 

 

今までの2人のやりとりでは考えられなかったセリフです。

応急措置でどうにかなる傷ではなさそうなので、2期でデリングの生死がどうなっているかが見ものです。

テロ失敗ってことですね。

 

 


「それが効くのパーミット3までなんだよね」

プラントクエタ宙域では対テロのモビルスーツ戦が行われています。

 

 

この場面ではグラスレー寮戦で見られた対ガンダム兵器アンチドートが使われています。

ところが全く機能せず、ガンダムルブリスに各個撃破されてしまいました。

 

 

ソフィのセリフから、パーミット4以上を制御する機体・パイロットにはアンチドートは効果がないことが分かります。

 

 

つまりここからは旧兵器の敵わないパーミット4以上の戦いになるということですよね。ドラゴンボール的インフレなのでしょうか。

各陣営がガンダム開発に本気になっていきそうな気配です。

 

 

 

ジェターク親子の悲しい事故

Aパートラストフェーズはグエルについてです。

 

 

隙をついてテロチームからモビルスーツ・デルスターで飛び出したボブことグエルくん。一方プラントクエタを脱出し、すでに出撃していた父ヴィム。

お互いに勘違いし、相手を知らぬまま戦闘に突入してしまいます。

掛け違えたボタン。

すれ違う人の宿命。

 

 

グエルは次第に押されるも、スレッタに想いを馳せながらなんとか相手を撃破。

 

 

ところが自分が破壊した機体から聞こえてきた声は、自分の父。

すでに致命傷を負い、脱出シートが作動しない父。

「お前か、探したぞ。」

「!!オヤジ!脱出しろ!」

瞬間、爆発する機体。爆炎に消える父。

宇宙にはグエルの慟哭がただ響く。

 

 

ということでいかにもガンダム、いかにも大河内脚本な悲劇だったわけですが、ぶっちゃけヴィムには死亡フラグが立ちまくっていたので、ガンダムに討たれる瞬間をグエルが目撃、テロ首謀者のシャディクとグエル兄弟の血で血を洗う抗争に発展し、、、。

とか思っていた時期が僕にもありました。

 

 

事態はそれよりも深刻でしたね。

 

 

もうこれグエルは家に帰れないですよ。弟にどのツラ下げて会うというのでしょう。

男として一皮剥けたはずのボブ、いやグエル、、。

 

 

グエルはどこに向かうのでしょう。

そしてジェターク社はもうサバイブは厳しいかもしれませんね。

 

 


マーキュリー親子の狂気

激動のプラントクエタ、主人公スレッタは自機エアリアルと母の元へ向かうも、テロ犯に遭遇。

次第に追いつめられます。

 

 

しかし、その場に現れた母プロスペラ。

自分のスタッフとともに悪・即・斬の如くテロ犯をその場で全員射殺。

さすが元パイロット、年季が違います。

 

 

目の前で繰り広げられた惨劇に怯えるスレッタに母は優しく囁きます。

「この状況を変えられるのはあなたたちだけ」

「あなたならできるわ」

「あなたがみんなを救うのよ」

「逃げたら1つ、進めば2つ」

スレッタの目に、もう迷いはなかった。

 


、、、じゃないのよ。

母の言葉のBGMに『祝福』流してる場合じゃないのよ。

良いこと言ってる風ですが、結局、娘に「戦え、戦え」って言ってるだけなんですよね。

ちなみにスレッタはこのあと敵兵をなんのためらいもなく瞬殺しています。

 

 

完全に催眠です。

母の狂気、怖すぎました。

 

 


「いま何したんだよ、ニカ!」

変わって、地球寮の面々フェーズ。

 

 

テロの犯人が実弾を使用し、自分たちを攻撃しようとしていると考えたニカは咄嗟にテロ犯たちと同じモールス信号を使用します。

攻撃は免れたものの、その様子を同じく地球寮のマルタに見られてしまいました。

 


これも、ここから地獄の始まりですよ。

仲良くやってきた地球寮陣営ですが、針のむしろですよ。

 

 

ニカが出奔して学校からいなくなってしまうならまだ話は穏やかですが、これがバレてもそのままその場にいようものなら、どうするんでしょうね。

グラスレー寮に行っちゃうとかですかね。

 

 

テロによってミオリネは父に致命傷を与えられ、その場合に居合わせた全員が命の危機だったわけですよね。

過呼吸になってる子もいるし。

1期までは盛り上がり、2期で衰退する新撰組スタイルで終わったら後味悪いですよね。

 

 


もう引き返せないシャディク

終盤、暗殺作戦失敗を伝えられたシャディク。全く動じていないようですが、テロの結果、現状では、

・デリングは死に体

・ヴィムは死亡

・ヴィムをやったのはグエル

・ニカの正体がバレて地球寮は崩壊

となっています。ヴィムが死んだのでジェターク社は厳しい状況、またデリング総帥の生死不明によりベネリットグループは彼の目論見通り一党独裁からは崩壊に向かうのではないでしょうか。

さらに後ほど触れますが、スレッタとミオリネのすれ違いも決定的になってしまったようです。

ということで、確かにこれはシャディクの一人勝ちのように見えます。

というか彼の場合、テロを計画した時点でミオリネどころか全部を敵に回すことが確定していたので、ミオリネがどうこう言ってる場合じゃないんですよね。

悲しいですが、彼との対立はもう避けては通れない、、、。

2期では彼のヴィランっぷりを見届けたいと思います。

 


エアリアル改について


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終盤スレッタが搭乗し、無双したエアリアル改修版についてです。

見た目もフルバーニアンでかっこよいです。

ビームライフルにガンビットが次々に装着し、最終的にはとんでもない威力になっていました。

さながらガンダムウイングか、ハイメガキャノンか。

やはり強い機体の表現といえば火力なんですかね。

思えば脚本の大河内さんが手がけるコードギアスでもそうでした。

 

 

しかもエアリアルはその破壊力で、敵パイロットの言葉を借りれば、まだ実装レベルではないのでは?とのこと。

パーミットスコア最強レベル恐るべしですね。

 

 

いやしかし、このアニメは人間ドラマと設定が面白すぎて、ぶっちゃけモビルスーツの性能とかどうでもよくなってきている自分がいます。

2期でエアリアルの正体が判明してほしい、興味はその1点につきますね。

 


地球の魔女の謎

ソフィ、ノレアの2名の地球側の魔女たちは最後まで思わせぶりな態度に終始しました。結局彼女たちがどこの誰なのか、ここまでのところ正体はあまり分かっていません。フォルドの夜明けにも派遣だっていうし。

ちなみに今回の思わせぶりポイントは以下の2つ。

・ノレア:敵兵に向かって、「地球を汚したスペーシアン」

・ソフィ:スレッタに向かって「お姉ちゃん」

考察に入りますが、ソフィのお姉ちゃん発言は、スレッタと同じ生まれだからなのではと考えます。突拍子もないようですが、つまりクローンです。

人体に有害なパーミットのへの耐性を備えるには、そもそも強化人士的な訓練や人体改造が必要なのですが、それが遺伝子工学で先天的に作り出せるのであれば、こんなに楽なことはありません。

筆者はそれがスレッタであり、ソフィであり、ノレアなのではないかと考えています。

つまりクローン完全体1号、2号、3号です。

それぞれの特性に対応した機体を与えられた彼女らは人造的に生み出された魔女なのでしょう。作ったのは当然プロスペラでしょうね。

、、、という妄想をしています。

ノレアの発言についてはよくわかりません。

どうせ宇宙に逃げた奴らが地球でアホみたいな実験を繰り返したんでしょう、これまでのガンダムを鑑みるに。

 


そしてミオ×スレ

さて、最後、問題のCパートシーンです。

父を救護しつつもテロリストに遭遇してしまった不運なミオリネ。

そんな花嫁の絶対絶命の窮地、壁を壊してやってきたのは花婿スレッタ・マーキュリーと愛機飛べる踊れるエアリアル。

「ミオリネさん!」

さすがエアリアル、生身のテロリストなんてもう、余裕余裕。右手で叩き潰します。

「いけません!」

 

 

ブチャ。

潰れるテロリスト。

ミオリネの目の前で。

新鮮なトマトのように。

飛び散る右腕。返り血が頬を掠める。

赤い水溜りを覆い隠すエアリアルの手のひら。

ガンダムから人が降りてくる。

やり遂げた顔。

途中、赤い絵の具を踏んで滑り、手を真っ赤にした。

花婿はその手を差し出した。

「助けにきました!」

「なんで、笑ってるのよ、」

 

 

 

「人ごろし」

 

 

 

ということで最後はもはや感想でもなくただCパートをなぞっただけなのですが、それでも衝撃値がとんでもないですね。

あのミオリネの顔、、。

PTSD待ったなしです。

 

 

「ガンダムもの」とはいえ『水星の魔女』の登場人物はみんな普通に学生なんで、やっぱり目の前に人の生き死にとか動揺するしかないわけですよね。

 

 

スレッタは振り切ってるんで、たぶん「私は良い感じに前に進んだ」とか思ってる具合ですけど、ミオリネは衝撃から心離れていく。

うーん、これ、どうするんですかね、、。

 


ちょっと飛躍するのですが、今回の『機動戦士ガンダム水星の魔女』はやはりガンダムなのでSF描写が強いのですが、自分は最終的にはファンタジーっぽく締まるのではないかと思っています。

「パーミットを通じた意識の共有」とかそんな話題で、エヴァみたいなコードギアスみたいな。

それで結局この2人の「分かり合う」話に帰結すると思うので最終的には良エンドになるだろうとは思うのですが、このCパートで引きを作ると、2期序盤はこの作品を追いかけてきた人にとってはかなり辛い展開になりそうです。

 


2期は4月からということで。

心して、待っていきましょう。

 


12話感想まとめ

まとめです。

以下の通り。

 



以上です。

冒頭のツイートでも述べましたが、この『水星の魔女』は全ての問題は結局人間ドラマになっていくので、普通にお話として面白いですよね。2期では様々な伏線回収がある思うので、非常に楽しみになっています。

 

 

それにしてもグエルのシーン、『逆襲のシャア』でクエスが事故ように撃破され、ハサウェイがチェーンを撃ち殺してしまったあの衝撃を思い出しましたよ。何してんねん、、。

 

 

幸せだった11話。あの素晴らしい日々をもう一度。

みんな強い気持ちで、4月を待ちましょう。

 

 

 

それでは

 

 

 

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