【感想】続・魔法科高校の劣等生メイジアンカンパニー9巻感想【ネタバレあり】
【感想】
— 山田 (@YxMxDx) December 13, 2024
魔法科続編メイジアンカンパニー9巻、読了。ネタバレなしで感想。
・久しぶりの超満足感
・魔法科らしく徹頭徹尾シリアス
・四葉に挑む勇者現る
・四葉内紛!?
・海外勢力も侵略で大盛り展開
ということで続編を敬遠している方も今回は読んだ方が良いです。#mahouka #魔法科高校の劣等生
ということで、今回は感想記事です。
この記事は完全にネタバレありですので、内容を知りたくないという方はご遠慮ください。
それではまずはあらすじから紹介していきます。
メイジアンカンパニー9巻あらすじ
元老院四大老の一人が四葉家粛清計画を! 四葉家内でも怪しい動きが……。
次に流れを整理しつつ、流れ、感想に向かいます。
これまでの流れ
8巻では魔法至上主義組織FAIRの首領ロッキー・ディーンが古代魔法を使ってサンフランシスコで暴動を引き起こす事態を招きました。
結局これはうまくいかず収められましたが、ロッキーディーンはUSNAアラスカ方面へ逃亡。
世界は「暴動を引き起こす魔法」という非常に厄介な火種を抱えること、、。
また後半では達也は古代魔法を回収すべく、四大老・穂州実家が管理する日本の古代遺跡を訪れ、「パラサイトを人間に戻す魔法」を手中に収めたのでした。
▽8巻の詳細はこちらから
9巻概要(ネタバレなし)
9巻の概要をネタバレにならない程度に書いていきます。
9巻の概要は以下の通り。
- ロッキーディーン、アラスカから結局サハリンへ逃亡(使徒が逃亡ほう助)
- USNA軍、ディーン逃亡の件でスターズ派とアラスカ軍(使徒)派の間に亀裂
- パラサイトを人間に戻す魔法、被験者探しへ
- 四大老・穂州実明日葉、遺跡侵入の件で四葉家への懲罰を決定
- 四葉家暗部の雄・黒羽貢、四葉家に叛意
- 大亜連合とロシア、対日秘密同盟を結成
- 達也、ロッキーディーンの魔法「ギャラルホルン」への対策を急ぐ
ということで、ここに来てストーリーが急展開し始めました。
日本最強(最凶)の四葉家がピンチに陥るなど、これまでの本編では想像もしなかった流れですね。
USNAでの混乱や海外勢力も本格的に動き出すなど、世界情勢も本格的に混乱期に突入してきたようです。
ということでかなり面白くなってきた続編9巻、ここからは結末がどうなったかも感想込みで解説していきますが、未読の方は必ず読んでから本記事を参照するようお願い申し上げます。
9巻感想(ネタバレあり)
印象に残った点を書いていきます。
完全にネタバレありです。ご注意を。
無謀の極、四大老・穂州実家
9巻の序盤は8巻の流れを受けて様々な顛末が伏線のように散りばめられました。
具体的には以下の通り。
- 火星軌道に放逐されたパラサイトたちの様子(久々のレイモンド・クラーク!)
- USNA軍参謀本部内の対立(使徒派vsスターズ派)
- ディーンがカムチャッカ方面へ逃亡(日本へ?)
- 達也に領地の遺跡を踏み荒らされ怒る穂州実家
- そんな穂州実へ近づく達也への怨恨極まる黒羽貢
- それを放置する他の四大老(東堂除く)
- 秘密同盟を組んで日本を侵略しようとする大亜連合とロシア
と、読んでいて結構話があっちこっち行っているなと思ったりしたのですが、その中で最初に回収されたのは穂州実家問題でした。
日本のオフィサーである四大老の1人、穂州実明日葉が遺跡の件でなんと四葉家への懲罰(攻撃)を考えているというものです。
穂州実家次期当主で孫の富貴花が限定範囲ながら魔法無効化能力を持っているということで、その能力を持って身の安全を担保しつつ、四葉家の隠蔽結界を破壊、そして四葉を社会に晒して批判させることを狙いとしました。
恐れ多い。
そしてその水先案内人を務めることになったのが、達也へ怨恨を深める黒羽貢。
ということで実際に攻撃が起こってしまいます。
あの四葉を敵に回すなんて、愚かとしか、、、。
ただ狙いが殲滅ではないので、穂州実家側も強かといえば強かです。
しかし結果はといえば、
- 結界は破壊されたものの四葉が上手に夜逃げに成功
- 大事な施設が達也が全て分解し巳焼島に再生
- 残った建物を達也が相手を巻き込みながら破壊し相手部隊は損耗、撤退
- 部隊長・富貴花は狼狽を露呈してお家問題が燻る事態に発展
- 黒羽貢は達也に歯が立たず四葉深夜に結局投降
- そして黒羽貢による禊(みそぎ)として穂州実明日葉は暗殺された
となり、実質は四葉サイドの大勝利となりました。
バックの東堂閣下も穂州実家に一撃決められてご満悦の様子。
この展開は見ている側も痛快でした。
とはいえ、今まで「アンタッチャブル」として畏怖の対象だった四葉に対して真っ向から対抗する組織が登場したというのは、続編としては非常に読み応えのある展開だったと思います。
正直言って、メイジアンカンパニー最大のインパクトだったと思います。
世界、未だ乱世極まる
9巻の展開2つ目は、物語後半のロシアと大亜連合の急襲です。
ロシアは北海道奪取、大亜連合は対日で目的を一致させ、同盟を組んで今回は別動隊として2つの方面から日本に攻め入ってきました。
これはなかなかえげつないですね。別で1冊作れそうなほどのボリュームです。
結果、
- 大亜軍の侵攻は一条家とレイラ(そして一部達也)によって阻止
- ロシアの侵攻は達也と深雪による新魔法により壊滅
となりました。
新魔法は達也チームがディーン対策で新規作成した魔法ですが、結局魔法力がめっちゃ必要なものだったので深雪が使用することになったわけですね。
というか、ここまで大っぴらに戦闘を仕掛けてくると、これはもう戦争なのでは?
次の巻にでも実際に日本が大規模な戦争状態に突入してもおかしくない事態だと読んでいて思いました。
今後、達也たちに世界のバランスを崩すような大きな動きをした場合、世界の国家と戦争とかなくもないのでは、、、と。
実際、事件後に和尚に乗せられたとはいえ東堂閣下は「北海道を四葉に任せてみるか」みたいなノリになっていたし。
日本内に魔法師の独立自治区みたいのが出来る流れになった場合、世界全体を巻き込んで、とんでもないことになっていくのかもしれません。
これが「達也が居場所を作っていく流れ」になるのかな、、、。
しかし戦争となると魔法師が駆り出されたりするんですよね。
ということで、ここに来てこっち方面も盛り上がってきました。
先読み出来ない展開になってきて、かなり楽しみです。
まとめ
ということで、9巻の感想などまとめてきました。
いや、続編!面白くなってきました!
近未来(無機質)魔法モノなのに政治が絡んで血生臭くてダーク!
これでこそ魔法科ですよ(偉そうにすみません)。
でも、読み応えがあってすごく良かったです。
まだ回収されてない伏線系で考えると、次回はまずディーンとやり合いつつ、パラサイトも絡んでUSNAアラスカの使徒ともバチバチな感じになりそうですね。
めっちゃ期待します。
そんなわけでまた次回
ではでは
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