ガンダム水星の魔女第7話「シャルウィガンダム?」感想

ガンダム水星の魔女第7話「シャルウィガンダム?」感想

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今回は『ガンダム水星の魔女第7話』をまとめて、感想を述べていきます。

特に戦闘シーンはなかったですね。

 

ですがミオリネの成長やデリングとのやり取り、プロスぺラの動向、ミカとシャディクの意外な関係などが明らかになる回で、ドラマは大きく動いたといっていいと思います。

 

そんな第7話をこのような流れで振り返ります。

 

✓今回の流れ

  • 第7話のあらすじ
  • 第7話の細かい流れ
  • 感想と考察

 

 

まずはあらすじと流れ(ネタばれあり)を確認し、感想・考察へいきましょう。



第7話「シャル・ウィ・ガンダム?


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公式のあらすじ

エランと連絡が取れないまま茫然と日々を過ごすスレッタのもとに、ベネリットグループからインキュベーションパーティの招待状が届く。

ミオリネは行く必要なしと冷たくあしらうが、スレッタはエランとの再会を期待して......。

 

第7話流れ(ネタばれあり)

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では7話の流れを思い出していきましょう。

ネタバレありです。

 

・冒頭

ベネリットグループ御三家である3社(ジェターク社・ペイル社・グラスレー社)による秘密会議が行われ、ペイル社CEOの1名が自社製品がGUND-ARM(ガンダム)であるとあえて正式に認める。グラスレー社代表サリウスを中心として3社はこの事実を用い、グループ総裁デリングを追い落とす策を決めようとしていた...。

 

 

・ミリオネのガーデン

スレッタ、ミオリネにベネリットグループの社交界からパーティの招待状が届く。スレッタはエランが約束に来なかった事を心配し、ここなら会えるかもしれないと参加を決めミオリネもそれに従う。

 

 

・パーティ

ミオリネはベネリットグループの令嬢であるため、社交界の作法に詳しい。地球寮の面々も2人に付き添う形で同道する。パーティではベネリットグループに投資をプレゼンする催しも行われていた。

 

 

・出会い

パーティには様々な面々が参加していた。グラスレー社の御曹司シャディクもその1人。シャディクはミオリネとスレッタと話したあと、地球寮のミカに何事かを告げる。

「あのときは、ありがとう。」

さらにパーティに赴いていたスレッタの母プロスぺラも2人と邂逅する。スレッタを何気なく遠ざけたプロスぺラは、ミオリネにデリングに反抗しながら結局は自立できていない事を告げる。

「うふふ、ミリオネ、お嬢様。」

 

 

・追いつめられるスレッタ

時を同じく、2人から離れたスレッタにある人物が声をかけた。エランである。このパーティにはスレッタと心を通わせた強化人士エランではなく、本物のエラン・ケレスがスレッタに近づくために参加していた。エランは上手くことを運び、スレッタを舞台に登壇させるが、そこで始まったのはホルダーへの暖かい声援などではなく、御三家の代表者たちによるスレッタ、そして水星のシン・セー開発公社への再びの審問であった。そんな窮地に陥るスレッタを救ったのはミオリネの機転だった。

「今度はあたしがあんたを守る」

 

 

・殻をやぶるミオリネ

ミオリネは投資プレゼンでにおいて、

  • ペイル社が切り捨てるGUND-ARM研究部門
  • エアリアルを開発したシン・セー開発公社

この問題になっている2つの組織を買収し「株式会社GUND-ARM」を興すことを提案する。

「エアリアル破棄を免れれば、開発を行う代替にマイナス面も全て引き受ける。そして現状の開発におけるマンネリを打破すべく技術は全てグループへ公開していく。」

健康被害を引き起こす代わりに圧倒的性能を得られるガンダム。経済的可能性を見出しながらも手を出せないでいた周囲の大人はミオリネのアイデアに興味をそそられるが、信頼を寄せきれず投資は集まらないでいた。喧噪が静まり返る中、ミオリネはパンプスとつまらない意地を脱ぎ捨て、父に懸命に頭を下げた。

「あなたの信用を、貸していただけないでしょうか」

「...逃げるなよ」

父デリングはミオリネの気迫に、投資額の3%分だけ、信頼を寄せるのだった。

 

 

・終幕

デリングの行動が呼び水となり、ミオリネは投資額を集めることが出来た。ジェターク社CEOの次男ラウダによる妨害工作で会場の外に出されていたプロスぺラは、パーティ終幕後、ミオリネに娘を助けてくれた礼を言いつつ、スレッタの疑問に答える。

「おかあさん!エアリアルはガンダムじゃないよね!?」

「いいえ、ガンダムよ。残念。バレちゃったわね。」

悪びれない母の声、唖然とするスレッタであった。

 

 

感想と考察

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はい、ということで第7話でしたが、今回は戦闘はなく、完全に物語回でした。

しかしストーリーは大きく展開され、まったく飽きることなく見ることが出来ました。

なので今回は明かされた部分を整理していこうと思います。

 

 

4号エランやはり死亡か

この第7話の物語内で現れたエラン・ケネスは完全に本物のオリジナルエランでした。ペイル社CEOのセリフによれば、まだ5号以下の影武者が完成していないので今回はオリジナルであるエランが出向くようにといういことでしたね。ということは、やはり4号エランは処分されてしまったということなのでしょう。とはいえ6話では死の瞬間は画面に映されていませんでしたので、希望は捨てないようにしましょう・・・。

 

オリジナルエランは物語内ではスレッタに話を合わせ話していましたが、4号エランに対しては「余計なものを残していきやがって」と文句を言っていました。スレッタをはじめ、ミオリネなどもエランの実情を知らない描写でしたので、真実が明らかになるときを思うと、心苦しくなります。

 

っていうかペイル社のGUND-ARM開発機関を買収したら、4号エランの末路も明らかになってしまうのでは・・・。

 

 

プロスぺラの目的は?

今回、またもエアリアルが破壊される審問が開かれました。結局今回は「あれはガンダム」「実はこれもガンダムでした」とあっちでもこっちでもガンダムが表舞台に登場。最終的にはミオリネによってなかば有耶無耶に研究の容認を勝ち取られました。

 

前回の審問に引き続き二度にわたってミオリネがエアリアルを生かしたわけですが、プロスぺラはあのような状況で、なぜあれほど余裕なのでしょうか。

 

そもそも、プロスぺラは復讐として何をしようとしているのでしょうか。

今考えられるいくつか候補を挙げます。

①スレッタをミオリネの婿にしてベネリットグループを牛耳り制裁

②デリングから娘を奪い精神的に追いつめる

⓷ガンダム研究を合法化する

④GUND-ARMの構想を完成させる

こんなところでしょうか。

 

復讐というくらいなので殺された夫や仲間の恨みを物理的に晴らすのがメインでしょうが、エアリアルを作れるなら技術的には割とあっさり実行できそうな気がします。

 

そうすると、現状、周りくどくないですか。

よって完全に妄想なのですが、自分は復讐の鬼と化したプロスぺラには現在の状況は全て「お遊び」なのではないかと思っています。グループ乗っ取りも何もかも、全部遊び。だからこその、あの余裕。

 

というのも先ほど述べた通り、エアリアルほどのモビルスーツがあれば、機会さえあれば自分達を害した人間たちに物理的攻撃を加えることは容易いことだからです。

何しろ各社最新型機に圧勝ですから。

 

つまり児戯であればこそ「ガンダムだってバレたらエアリアルで全員殺せばいいか」くらいの心持ちだったのではないかと。もちろん今現在起こっていることがすべて上手くいけばグループ各社のボスを社会的にも精神的にも物理的にも抹殺できるわけですので、やる価値はあるのでしょう。そう考えるとプロスぺラが狂っていて最高に恐ろしいですね。

 

 

まとめ:複雑化するストーリー

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第7話、ということで1クール12話程度と考えるともう半分を超えてきました。

ほんとに展開が早いですね。

 

しかし、展開は早いのですが、ストーリーが複雑です。

 

この『水星の魔女』は「正義対悪」のような二項対立でもなければ「連邦VSジオン」(初代ガンダム)のような二元論の中のドラマにも見えません。

 

現状は、

  • ミオリネよる自由への反抗
  • 親世代同士の因縁や復讐
  • 旧世代経済グループの内部抗争
  • 格差社会と差別
  • 使い捨てられる若者

などの問題が主人公の周りで起こっているだけであり、ぶっちゃけあまりスレッタ自身の問題にはなっていません。つまり解決する問題が無いんですよね。

復讐も母の問題ですし。

 

 

悪のボスを倒して勝つ!とか、

クッパを倒して姫を取り返す!とか、

魔王を倒して平穏な世界を!とか、

憧れだった王子様を見つける!とか、

全国大会で優勝する!とか。

そういう話の筋がない。

 

 

さきほどの問題が点と点がどうやって1つの話の中に収束していくのか。

この物語は何を描きたいのか。

んーどうなっていくのでしょうか。

 

 

しかし7話は母に利用されたスレッタが気の毒で仕方なかったですね。

プロスぺラ、アンタ魔女やない、鬼女や。。。

 

 

第8話の展開に期待しましょう!

 

 

 

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