ダンまち5期:原作勢の視点から振り返る第9話
第9話感想です。
当ブログでは原作勢として5期の感想を述べていっております。
いやー第9話、カタルシス!
かっこいいヘスティア様と、かわいいフレイヤ様!
そして全面戦争突入!!
盛り上がってきました!!
ということで原作勢による第9話振り返りです。
いきましょう。
第9話「聖火の祭壇」(ウエスタ)感想と解説
今回も原作内容や感想なども含めて追いかけていきます。
まずはあらすじを追いかけつつ、内容解説も含めていきましょう!
1、第9話あらすじ
「憧憬」であるアイズとの邂逅で力と希望を心に取り戻したベル。
しかし、未だ箱庭に囚われたままであった。
そんな中、フレイヤファミリアのホームで捕まっていたはずのリューが文字通り爆発を起こす。
フレイヤの眷属たちの秩序は乱れ、混乱に陥れられる。
時を同じくして、ヘルメスの右腕・アスフィはヘスティアとの都市解放作戦を遂行していく。
一方ベルは、フレイヤファミリアの中で事件の重要な鍵を握る少女に出会う。
(あらすじは公式サイトにはなかったのでこちらで作りました)
ということで、第9話、みなさんご覧になりましたか?
様々なことが重なり2週間ぶりの最新話配信となりましたが、ついに『箱⭐︎庭⭐︎崩⭐︎壊』!
ベルはヘルンの裏切りによって「フレイヤ↔︎シル↔︎ヘルン」という真実に辿り着き、最終的にはヘスティアの起死回生の神パワーで逆転。
アニメだけで追いかけてきたファンにとってはカタルシス満ち溢れる展開だったと思います。
冒険者もアイズらロキファミリアも駆けつけ都市全体が怒りの反撃ムード。
自身の記憶と感情を勝手に弄られているわけですから十分理解できます。
しかし、そうは言っても都市最大戦力フレイヤファミリアに対してやりあえば、人間同士の完全な内戦状態は必至。
ロキやフィンの言う通り、誰も彼も頭の痛いところです。
ということで、落とし所は次回『戦争遊戯』(ウォーゲーム)ということでした。
物語が「ダンまち最大のクライマックス」に向けて動き出しましたね。
そんなわけで原作勢的な解説を加えつつ、感想を語っていきます。
ちなみにヘルンとフレイヤの関係性についてはすでに過去回で解説していますので、過去記事を見ていただければと思います。
それではいきましょう!
2、ヘスティアとは何者か?
まず、今回は神として面目躍如となった「駄女神」ことヘスティアファミリアの主神「ヘスティア様」について補足していきます。
ヘスティアはベルの主神として第1巻から登場しているキャラで、性格としては「のほほん」としたキャラです。
ベルのためとはいえ多額の借金をしたり、ベルくんに鼻を伸ばしたり、リリと恋敵バトルと繰り広げたり、バイトに明け暮れたり、一生懸命さは目立つものの、ドジっ子で優しく可愛らしい神として活躍してきました。
しかし第9話では彼女の活躍によって都市全体が救われることになりました。
神パワー発動シーンでは町全体を巻き込んだ魔法陣を使って「かまどの炎で破邪」ということでなかなか凄かったですよね。
ただ、この流れは論理を超えた感じで、微妙に分かりづらかったのではないでしょうか?
なので今回はずばり、ヘスティアを深掘りしていきたいと思います。
ヘスティアのモデルは、実際のギリシャ神話に出てくる「処女神ヘスティアー」です。
wikiによると、ヘスティアーの情報は、
・ギリシャ神話におけるオリュンポス12神の1人
・クロノスとレアの娘
・ゼウス、ポセイドン、ハデス、ヘラ、デメテルと姉弟
・アテナ、アルテミスと並ぶ3大処女神(性的に純潔)の1人
・かまど、炉、聖火の神
・転じて家族や家、神殿、祭壇、そして国家統一を司る神
・孤児たちの保護者を司る神でもある
・ポセイドン、アポロンに求婚されたことがある
・オリュンポス12神にはヘスティアの代わりにデュオニュソスが入ることもある
・かまどや炉の前から基本的に動けない
・生贄の動物の脂肪を火のための仕事の道具にした記述がある
となっています。
実はギリシャ神話の中でもゼウスたちに近い由緒正しい女神様なんですよね。
ちなみにオリュンポス12神には姉弟のほかへファイストスやヘルメスもいて、それがダンまち物語内の関係性にも「昔からの知り合い」という形で活かされています。
第9話中では、火を伴った「かまど」や「神殿」がなければ活躍できないという本人のセリフもありましたが、実際のギリシャ神話でも炉の前から動けなくて神としての他の活動ができないというエピソードもあるようです。
またウラノスの言う「破邪」というのは「処女神」というところから「性的誘惑への抵抗力」という発想を得たアイデアのようですが、別ルートの神話である北欧神話内での「豊穣の神という性格から性的に奔放」という情報のあるフレイヤと対をなすというのは異議深いなと思います。
作中ギリシャ神話サイドの神がヘスティアの力を導き、フレイヤがそれを見抜けないというか計算に入れられなかったことも、神話の関係性にあるのかと思うと納得です。
ヘスティアはギリシャ神話内では非常に記述が少なく割と地味で、これまで他の物語でもあまり見られなかったですが、彼女の性質上こんなにダンまちに合っている神様はいないかもしれません。
だって家庭の神の代表で、仲間を「ファミリア」とする考え方をするダンまち世界に超ピッタリですよね。
もしかしたらヘスティアが前提でこの物語ができたのかもしれないとちょっと思ったりもしました。
自分の家族を取り戻す、そんなヘスティアの姿はカッコよかったですね。
ということでヘスティア様のお話でした。
今回のヘスティアの様子は映像でなくテキストでも神性が満ち溢れています。
深く知りたい人はぜひ17巻を読んでみてください。
第9話の大どんでん返しがさらに楽しめます。
3、なぜ戦争遊戯(ウォーゲーム)なのか?
第9話の最後、追いつめられたフレイヤはヘスティアに戦争遊戯(ウォーゲーム)で決着をつけることを提案しています。
アポロンファミリアとの抗争以来久々のウォーゲームです。
しかし、なぜこのタイミングでの結論がウォーゲームなのでしょうか?
フレイヤの非道を考えれば、都市とロキファミリアを巻き込んで徹底的にやれば良いのではないかと個人的にもそう思った場面でもあります。
これには以下の理由が挙げられます。
・フレイヤファミリアは都市の貴重な戦力である
・フレイヤファミリアには実際過去に都市を守ってきた献身がある
・第1級冒険者は都市の財産でもある
・ロキファミリアが参戦となると共倒れの可能性もある
以上が理由ですが、基本的には都市ギルド(運営側)の立場に立った見方ですね。
ロキやフィンが「落としどころ」といっていたのはこの辺りが関係しています。
というのも、この5期ではおそらく話題にならないのですが、実はこの世界は三大クエストの対象である黒竜の影響で様々な危機に瀕しており、そのカギを握るダンジョンを攻略することが都市の絶対命題となっているようなのです。
しかもそのダンジョン攻略のための冒険者の最強こそフレイヤファミリアのオッタルということで。
これはギルドも頭が痛いところでしょうね。
「ベルには同情するけど、フレイヤには手は出せない。」
これが都市の本音です。
この辺りどうやってストーリーに影響してくるのか。
ちなみにこの辺からは第18巻の内容に入っていきます。
次回を待ちきれない方は原作18巻をお楽しみください!
まとめ:あと6話?
ということでクライマックスに向かう第9話の感想回でした。
OPが無しだったり、ヘルンの演技だったり、ヘスティアの活躍だったり、もう展開がスピーディな上にどんでん返しで盛り上がりましたね。
そしてBGMが良いので、ファンの方はイヤホンで見てほしいなと思いました。
そしてとあるところで、「第5期は全15話」というのを聞きました。
ん~確かに、アニメ通例の全12話では難しいような気がしていましたが、どうなんでしょうかね。
上記しましたが、アニメは18巻内容に入ってきています。
この巻は圧倒的にクライマックスで「第1部完!」といっても良いくらい凄い内容になっています。
それをアニメにするのですから、確かにあと5話くらいかけてやってほしいし、なんならあと12話やってほしいくらいです。
しかし、はじまれば終わるもの。
ファンとしてはしっかり見届けていきましょう。
次回第10話!
座して待ちます!
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そんなわけで、5期は面白い。
次回もお楽しみに
それでは
▼第9話内容は17巻です
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