【ネタバレあり】機動戦士ガンダムGQuuuuuuX感想2(第4話~第9話)

【ネタバレあり】機動戦士ガンダムGQuuuuuuX感想2(第4話~第9話)

機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)

 

さて、ガンダムです。ジークアクス。

劇場版を皮切りに、これを書いている今現在、テレビシリーズが始まって9話まで放送されました。

 

 

物語も佳境になってきて、皆さんいかがですか?

やはり後半に入って情報が加速し、ガンダム古参ファンである筆者的には今一番盛り上がっている作品といっても過言ではないと思います。

 

 

なぜなら私がガンダムファンだから(2度目)。

あとで述べますが、これは大事なことなので2回言いました。

 

 

ということで、今回は放送途中ですが、感想第2部として振り返ってみたいと思います。

もはや語らざるを得ません。

あくまで個人の感想なのでけっこう放言もしていますが悪しからず。

 

 

ちなみに、劇場版及びそれと同じストーリーだった序盤(第3話まで)の感想などは第1部として↓で語っていますので、どう感じたか、また展開の予想などが当たっていたかどうか見ていただけると幸いです。

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ということで、第4話~9話までの振り返りと感想です。

いきましょう!

 

 

 

 

各話振り返り

第4話

 

第4話は、この物語で初の「死人が出た」回(戦争部分除く)。

シャアに恨みを持つ元連邦軍エースパイロット「シイコ・スガイ」がクランバトルに参加してきて、クランバトルがガチの殺し合いに発展。

マチュがパニックになる中、シュウジが赤いガンダムでシイコをコクピットごとあっさり貫いた場面が印象的でした。

 

 

第5話

 

第5話を端的に振り返ると、マチュがクランバトルに間に合わず、さらにシュウジの体調が悪い中、ニャアンがジークアクスに乗ってパイロット適性を開花させ獅子奮迅(キレたらやばいぜニャアン)!という回でした。

しかもニャアンもジークアクスのサイコミュ機能をしっかり起動させ、ニュータイプだということも発覚。

ちなみに今回の敵は黒い三連星のオルテガとガイア、ですがしっかり瞬殺されました。マッシュはどこぞの市長になったらしい(なんでや)。

このニャアン覚醒展開によってニュータイプ適性が自身のみのアイデンティティだと考えていたマチュとニャアンは関係が悪化してしまうという流れになりました。

あとニャアンはいつの間にかシュウジをシュウちゃんと呼んでいました。これは、、、。

やっぱり主役二人は仲悪くなるよね。

 

 

第6話

 

この回ではキシリア暗殺のための連邦軍キャラとしてZガンダムの人物や概念が登場。

バスク・オムやゲーツ・キャパなどZのキャラそのものが現れたり、ムラサメ研究所出身というドゥ・ムラサメ(こちらは新キャラ)も見られました。

この辺りはメタ的にファンがかなり盛り上がった印象です。

ストーリー軸としてはポメラニアンズのアンキーに密かに接触するシャリアや、スパイ的な役割をこなすエグザべなどが描かれ、徐々に物語が動き出す不穏な気配が見え隠れしはじめました。

前回の件でニャアンと喧嘩し、さらに母親とも喧嘩したマチュは1人悶々。さらにポメラニアンズのオフィスでシュウジが確保されるとの話を耳にしてしまいます。

焦る彼女はアンキ―達を裏切ることを決意、ニャアンもそれに巻き込まれていきます。

 

 

第7話

 

そして、物語が大きく動いた第7話です。

ドゥ・ムラサメのサイコガンダムとゲーツ・キャパのハンブラビがクランバトルを無視して街を破壊しながらキシリア暗殺計画を発動しますが、これは寸前でエグザべのギャンが阻止。

出動したシャリア・ブルのキケロガが圧倒的な動きを見せ、ハンブラビとサイコガンダムは瞬殺されます。

ちなみにサイコガンダム変形時はZガンダムの劇中曲がしっかり流れたり、街中での惨劇が予想通り展開されたりして、ガンダムファンは悶絶の展開でした。

この事件の最中、シュウジは突如起こったゼクノヴァで赤いガンダムごと消失。

1人残されたニャアンはニュータイプ適性を見出され、エグザべによってキシリア陣営にスカウトされます。

マチュはといえばポメラニアンズのオフィスに潜入し現金と銃を強奪。アンキ―に発砲(当たらなくて良かったけど)、逃亡します。彼女の狙いはニャアン、シュウジとともに地球に逃れることでした。

ジオンの追手に追われジークアクスで逃れようとするもシャリアブルによって確保、逮捕・監禁されます。

さらにポメラニアンズが地下に潜ったことにより、マチュはこの時起きた事件の責任を全て背負わされ、世間的にはテロリストと報道されてしまうのでした。

また、ラストシーンでは平和のためにキシリアとギレンの二人をザビ家のお家騒動ごと根こそぎ滅ぼしたいというシャリアの野望(もともとはシャアの野望)も語られました。

 

 

第8話

 

第8話はAパートでは劇場版ジークアクスの内容の続きとなっており、シャアとシャリアの部隊がアクシズのグラナダ墜落を阻止する場面、そしてシャアがゼクノヴァで消失した部分が流されました。

これは前話でシュウジに何が起きたのかというのをざっくり説明したものになっていると思われます(全く説明になってませんが)。

Bパートはしっかり7話の続きが描かれ、キシリア陣営の様子が流されます。

ここではガンダムジフレドというおそらくニュータイプ専用のジークアクス2号機が登場。ニャアンがこの機体の適性パイロットに選ばれる様子が描かれました。

ニャアンはコクピットにいなくてもガンダムを操り、自身を殺そうとしたギレン陣営のスパイを滅殺するなど異能を見せつけます。

またニャアンがマチュについて聞かれたときに「あの子は本物だから」という意味深な一言を漏らした事も印象的でした。

このお話ではマチュ自身の動きは描かれず。

ただ、最終盤にはシロウズというシャアそっくりの人物がどこかの宇宙港に登場。物語が混迷を深めるラストシーンとなりました。

 

 

第9話

 

第9話はマチュサイドのお話。

マチュはシャリア陣営に確保されていましたが、謎のメッセージを受けたシャリアによって逃され泳がされることに。

ジークアクスで大気圏に突入したマチュはシュウジを求め地球に墜落、ララァ・スンを名乗る少女の娼館で目覚めます。

ララァといえば『機動戦士ガンダム』でアムロとシャアの2人を同時に虜にした最重要人物ですが、彼女の口から語られたのは「平行世界の自分」や「ループする」という概念でした。

つまり彼女は別人。

やはりここはアムロたちのいる世界とは別世界なのか。

とはいえ、ここで語られた内容は我々の知っている『機動戦士ガンダム』の世界のようでしたが、「何度やってもシャアを救えない」とのセリフなどから若干ねじれがあるように感じられます。

娼館を逃げ出すマチュはララァも連れ出そうとしますが、彼女は拒否。その後1人逃れ離れてしまったジークアクス本体と合流しようと潜った海中で巨大な物体「シャロンの薔薇」を発見します。

そこにマチュを泳がせていたシャリアが木馬で登場。引き上げられた巨大な物体は、なんとエルメスだったのです。

この世界ではまだ完成していないというエルメス。おそらく別宇宙からの使者。しかも中にはまだ冷凍睡眠状態のパイロットがいるとシャリアは言います。

それは我々の知るララァ・スンなのか?

ゼクノヴァとは時空移動のことなのか?

マチュの運命や、いかに!?

 

 

ということで、圧倒的に盛り上がってきた第9話までの振り返りでした。

ガンダムジークアクス自体は12話で終わるらしいので、もうあと3話ですかね。

やっぱり終盤は畳みかけてきますが、話が散らかって「どうするんだろう?」というところでもあります。

そんなわけで、最終盤に向け考察・感想など述べていきます。

 

 

感想と考察

ということで、感想などなどです。

ここまでで気になっていることを取り留めもなく語っていきたいと思います。

最初に書きましたが個人的な勝手な視点ですので、悪しからず。

 

 

気になる①勝手に動くモビルスーツ

第9話ではジークアクスが、第8話ではジフレドが、パイロットの思念に反応して"勝手に"動きましたね。

特にジークアクスに至ってはマチュの意思とは無関係に動いたように見えます。

物語の流れとは関係無さそうなので「まずそこなのか」という部分もあるかとは思いますが、筆者はここが気になっています。

というのも正直言ってイヤでも『エヴァンゲリオン』をメタネタで連想してしまうのです。カラーなので。

あちらは「人の魂が乗り移っている」とかそういう描写だったと思うのですが、こちらはどうなのでしょうか。

こちらの世界にやってきて眠っているララァの意思だけが乗り移っているということなのでしょうか。

旧TwitterことXなどでは、ガンダム世界における"消えてしまったキャラ"達を交えて、

  1. 赤いガンダム→シャア
  2. ジークアクス→アムロ
  3. ジフレド→ララァ

など、組み合わせは色々ありますが彼らが"入っている"というご意見も見かけました。まぁ、どうなのかなぁ。。。

前作『水星の魔女』ではクローンたちが生体コンピュータとかなんとかで霊のように宿っている感じでしたけど。

まぁでももはや最期まで意外と説明されずに「ふわっと」片づけられてしまうかもしれないですね。カラーだし。

 

 

気になる②エルメス(シャロンの薔薇)

2つ目は第9話でついに現れた"エルメス"と”ララァ”です。

ララァ、またお前か。

ララァといえばガンダムにおける"ニュータイプの代名詞"的存在であり、アムロとシャアの心に深い爪痕を残した特異点です(釈迦に説法ですみません)。

『機動戦士ガンダム』ではシャアを守るためにアムロのサーベルで貫かれしまい悲劇的に爆散したのがエルメスでしたが、劇場版では爆発そのものの描写は無かったというご意見もお見掛けしました。

だから、どうなんですかね、、、。よく分からない。

このエルメスは我々の知るエルメスなのか、そうですらないのか。

断片的な情報としては、

  • ジークアクス世界のララァは「異世界の自分の視点」を視られると語る
  • ジークアクス世界のララァはまだシャアに会っていない(でももう好き)
  • どの世界線でもシャアはアムロに殺される(でもアムロも好き)
  • ジークアクス世界のララァはまだシャアを救えていない
  • 水揚げされたエルメスはほぼ傷ついていない
  • エルメス内に冷凍睡眠状態のパイロットがいる
  • この世界のエルメスは開発中止になった(つまり登場したエルメスは異世界のエルメス)

ということのようですが、全く分かりません!シャリアがジークアクスララァを捕まえて尋問した方が早そうです。

名称の由来的な部分を見ると、

  • シャロン:ギリシャ神話由来の現世と冥界の渡し舟の意味
  • 薔薇:見た目から由来?
  • シャロンの薔薇:旧約聖書上では結論的にいうと「純潔の象徴」のようなもの

ちなみに、

  • ゼクノヴァ→ゼク:医療の業界用語で「解剖」、ノヴァは英語で新星

だそうです。だから何なんだ。

 

 

気になる③どこに話の落としどころがあるか

気になる③ということで、次は今後の展開が気になるところですね。

ガンダムジークアクス世界では散りばめられた材料というか情報が多いので、物語を追いかける前にちょっと交通整理をば。

どう書いて良いか分からないので箇条書きにします。

以下、ジークアクス断片情報

  • ジオンと連邦の間に未だ燻る憎悪(方向的にはやはり戦争継続か)
  • キシリアvsギレンというザビ家の政争
  • その政争を利用してザビ家を一掃しようというシャリア
  • キシリア派に属しサイコミュの虜となるニャアン(マチュと一戦交えるか)
  • 消えたシュウジ(シュウジとは何者か)
  • シュウジを追うマチュの行方
  • 平行世界を見るララァの生死
  • 平行世界から来たというララァ(?)とエルメス
  • 勝手に動くジークアクスとジフレドとは?
  • 平行世界は我々の知る『機動戦士ガンダム』の世界なのか?
  • シャアはどこ?ほんとにシロウズなんですか?
  • ポメラニアンズはもう登場しないの?
  • イオマグヌッソ=ソーラレイシステムが話を収束させる鍵になるのか?
  • 「ゼクノヴァ」は異世界転生の門なのか?
  • それともタイムループの入り口か?
  • ラストシーンは時間がループして改札に戻り、マチュとニャアンは出会わない世界に?
  • 「日常って大切だよね日々を大切に生きよう」エンドなのか?

これまでのガンダム的であれば"主人公(たち)の成長"や、オルフェンズなどでは"旅の終わり"というのが一応の結末だったと思うのですが、今回は鶴巻監督なので、正直展開が読みきれません。

上に書いたように時間がループして巻き戻って"新たな日常へ"というのもあり得そうですし、ジオンVS連邦をそのままやるというのもどうかと思うし。

まぁ、考えても絶対その通りにはならなそうなので、第10話以降ラストに向けて、右往左往したいと思います。

 

 

気になる④「メタ的に面白い」という諸刃

気になる④は、この『機動戦士GundamGQuuuuuuX』はメタ的な面白さに終始していないか、そればかりではないのか、ということです。

つまり、これまでの劇場版なり第9話までなりを見て、「初心者の皆さん、面白いですか?」と。

正直、あんまり物語性が無いというか、様々なネタに押されて物語性が見え辛い。

というのもこの作品は、『機動戦士ガンダム』を完全に下敷きに作っていて、初めてガンダムに触れる人は予習しないとついていくのは無理なのではないかと。

だもんで、ジークアクスはぶっちゃけ「中級者以上向け」だなって感じてます。

例えば6~7話劇中に登場した"サイコガンダム"ですが、ファンは分かります。

なんなら"ムラサメ"とか言われたら「トミノ検索エンジン」を搭載している我々は条件反射で”強化人間”とか"非人道的"とかそういうワードが脳内に予測変換されるわけですが、初心者は絶対そうではない。しかもそこまで劇中では解説されないし、サイコガンダムは即破壊される。全然掘り下げない。

流れたzガンダムのテーマ曲でテンションが上がったビギナーはどれくらいいるのか。

ということで、話数や時間の問題があるとはいえ、初心者にはそれぞれの材料掘り下げがちょっと浅すぎて辛いのかなと思ってしまっている第9話段階です。

ちなみに筆者は生粋のオタクでありガンダムは聖典として家に常備し幼少から既習ですので、この作品を丸ごと大変楽しませていただいております。恐縮です。

では単純にメタネタとは関係なく、この作品のどの部分を面白がれば良いのか、もっと言うと最終的にどういう評価になりそうかを占う、というのが次の項です。

 

 

気になる⑤この作品のどこに注目すべきか

そんなわけでこのジークアクスという話、終盤に向けて物語を楽しむために、どこに注目してラストまで見ていくべきかということを述べていきます。

色々溢れるネタと情報に振りまわされてしまう自分への戒めとしても書いていきたい。

 

 

メタネタを除けば、このお話は以下の3名の命運に集約されます。

  • マチュ:主人公
  • ニャアン:ダブル主人公
  • シャリアブル:影の主人公

まずはマチュですが、今のところ彼女は精神的な幼さを抱えたままの状態で、何か変化するための根本的なハードルや事件を迎えたわけではありません。モビルスーツに乗ったり、戦ったり、ニャアンと喧嘩したり、テロリストにもなりましたが、それは環境が変わっただけで、彼女が成長したことは第9話段階では読み取れません。

今のところ日常に飽きて刺激や居場所を求め、ただ目的に向かって突っ走る子供です。それはそれでパンクスではありますが。

物語の基本は、物語内での登場人物の心境変化や成長にあります。

彼女に最後どのようなハードルや事件が描かれるのか、あと3話、この作品が問われる部分でしょう。

描かれるのは具体的には「ニャアンとの本気のぶつかり合い」なのではないかと思っています。

 

 

逆にダブル主人公であるニャアン。

彼女は既にシュウジとの離別、またキシリア陣営へ参加を経て、彼女自身の自我の片鱗を我々に見せつつあり、大きく羽化する直前であるといえます。ニュータイプとして覚醒し暴走の予兆を見せるなど、ガンダム的マナーで言えば死亡フラグと言えなくもない状況に一抹の不安を覚えるものの、非常に展開が楽しみです。

ただ、闇バイトや貧困、そして移民問題など、社会の闇をバックボーンに背負った薄幸ニャアンですが、彼女自身の温度が低いために正直視聴者はまだ感情移入しきれていないのではないかと思います。まだ魅力を感じられないというか。

なので、さらに彼女が感情を爆発させる瞬間(たとえばマチュとぶつかって不平不満をぶちまけるなど)を待ちたいですね。

 

 

一方のシャリアブル、1年戦争から続くこの物語を動かす影の主人公(黒幕)ともいえる最重要人物です。

前の2人の物語が薄い分、この作品は彼の話になってしまっています。

シャリアブルは消えてしまったシャアの幻影を追って、引き継いだ陰謀を果たそうとしているように見えます。

そんな彼がラストにどうなってしまうのか。彼の心境がどう変化するのか。信念に死ぬのか。シャアへの執着に一応の決着をつけるのか。

これまでガンダムを見てきたファンとしても全く見逃せませんし、ここまで見るとやっぱり彼が主役です。

 

 

ということで、ガンダムメタネタパロディの知識の奔流に惑わされず、まずは登場人物の変化や物語を楽しもう!というところで、この記事を終わりたいと思います。

マチュとニャアンにもっとドラマを!!

現場からは以上です。

 

 

まとめ・我々はどこに向かう

ということで、やんややんやと言ってきました『機動戦士ガンダムGQuuuuuuX』!

泣いても笑ってもあと3話だそうです。

いやーしかし、、これは、、終わるのか!?

情勢が複雑過ぎてどうしようもない感があります。

「その時、ソーラレイの光が全てを包み込んだ」

みたいなイデエンドだけは勘弁してください。

マチュとお母さんが殴り合うエヴァエンドも勘弁してください。

もしくはキシリアとギレンが殴り合うエヴァエンドも勘弁してほしい。

 

 

ということで、ともかくあと3話、火曜夜に座して待ちましょう。

以上です。終わり。

 

 

▽劇場版(第3話まで)の感想

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