【マリノスの補強を考える③】DFを考える:センターバックを獲ろう
序論:今年はオフェンスだけではなかった。
2019年は失点38点。
2019失点56点から激減。完全に進化しました。
松原の復活、畠中の成長、チアゴの真価発揮、ティーラトンの覚醒などが要因だったと思います。
特にサイドバックは怪我の復帰という競争激化のタイミングが終盤に来て、チームは盛り上がった。最高だったと思う。プロとしてはキツイでしょうけども。
そんなわけで今回はDFを考えていきます!
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☆以前書いた記事はこちらです
FW編はこちら
MF編はこちら
現状戦力を確認しよう
CB
①畠中槙之輔 24歳
町田、ヴェルディ、マリノスと着実にステップアップしてきて2年目の今年。ビルドアップ、パスセンス、視野の広さ、スピードは申し分なくて日本代表にふさわしいです。
課題は高さ、というより空中戦です。中国代表にもいいようにやられましたし川崎のダミアンやFC東京のディエゴにはたぶん勝てない。世界レベルのFWと戦う経験を重ねてここをレベルアップすると海外移籍も見えると思います。
②チアゴマルチンス24歳
今年ベストイレブンにも選ばれたJ最高のCB。スピード・高さ・球際の強さ・足元のテクニックとDFとして申し分ないです。そしてとてつもなく謙虚。弱点らしい弱点もなく、もはやパーフェクト。心配なのはACLで見つかってヨーロッパのチームに持っていかれること。
③伊藤慎人 27歳
今シーズン夏、水戸ホーリーホックから加入した。駒沢大学→千葉→水戸→藤枝→水戸バック→マリノスの苦労人。空中戦、フィジカル、対人守備が得意。最後まで出番が少なかったことから上2人の出来があまりに良かったことと、マリノス流のビルドアップを身につけるのに時間がかかっているであろうことが分かります。
来期に期待。
④次年度で考えられるのは既出の3人だけ
・ドゥシャン(31歳)→昨年の功労者だったが今シーズンは1試合出場に留まる。移籍か。
・栗原勇蔵→引退
・生駒仁→北九州へレンタル中
・西山大雅→青森へレンタル中
ドゥシャン移籍(勘)、栗原引退、レンタルバック無し、と考えると今は3名しかいないのであと1名いないと控えがいなくなってしまう。怪我や日程を考えるとベテラン・若手を加えて5人体制でもいいと思います。
右SB
①松原健 26歳
今季は怪我もあって13試合出場。安定性や攻撃参加判断の堅実さはさすがでした。180cmの身長も高さのデュエルで優位。シーズン後半彼が帰ってきたことで仲川の自由度が倍増しました。
②広瀬陸斗 24歳
はじめは松原の穴を埋める形で出場でしたが、あれよあれよと今季20試合出場。攻撃参加時に不在の箇所を突かれることがたびたびあったが彼と仲川の右サイド攻撃は間違いなく今年前半のマリノスを牽引しました。
守備へのトランジションスピードがさらなる躍進の鍵。
左SB
①ティーラトン 29歳
タイ代表で今年から加入。シーズン開始時は戦術理解に苦労したがハマってからの活躍はクレイジーの一言。果敢な守備やミドルシュートは既にマリノスの大切な武器であり、左サイドを有機的な器官の一つにしていた。昨年の功労者である山中移籍の不安を見事払拭して見せた。圧巻。
②高野遼 25歳
2017、2018と2シーズン甲府で経験を積み帰還早々の3月に全治8ヶ月の怪我を負ってしまった高野でしたがシーズン終盤はサブまで復帰。来期は万全を期してティーラトンとターンオーバーになる。
補強のお話:ここからが本番です!
2019年のマリノスは的確な補強が光っていましたが、今後を見据えるとどうなっていくのでしょうか。
①CB獲るなら(ベテラン枠1、ユース年齢枠1)
- 飯田真輝(山雅を退団、34歳)
- 和田昴士(マリノスユース)
- 渡辺剛(FC東京・夢枠)
5枚はそろえたい、と考えるとあと2人は確定したい。
前線に外国人が多いことを考えるとここで獲得する人間は日本人がいい。栗原が引退してリーダーが出来るCBはチームビルディングとしては欲しい。飯田が今年山雅を退団したのはマリノスに来るからだと夢を見ています(笑)
ユース枠もあながち間違いではなくて、海外の名門だってユース生はトップの練習や試合に参加してる(バルサとか)。
「人数が足りなくなったときのスクランブルじゃないか」と言われればそれまでですが、他クラブのトップチームと練習試合はしているらしいし、将来売却の可能性も考えると和田の紹介を兼ねてトップチームで使うこともあると思います。
FC東京の渡辺に関しては、J1優勝クラブがオラついたらこういう獲得しそうだなと思って入れました。渡辺かどうかは別として、代表選出クラスのCBの獲得可能性はあると思います。
②SB獲るなら
- 永戸勝也(仙台)
- 鈴木冬一(湘南)
- 杉岡大暉(湘南)
大前提として、もし今噂になっている広瀬の鹿島移籍がなかった場合は左右サイドバックの補強は必要ないと思います。きちんと2人ずついるので。シティだってリバプールだって無駄な補強はしません。ただクオリティを更に求めた場合は別で、今より結果を残しているビッグネームの獲得を望んでもおかしくはありません。
そんな意味で報道も出ましたが、永戸は今シーズンのアシストキングですから引き抜きで名前が出るのは当然です。何しろマリノスは日本で一番強いチームですからね。
鈴木冬一に関しては、ACLに出場するチームで活躍すればオリンピックに序列逆転で行ける可能性が高まるのであり得るのではないかと思います。
さらに湘南の左サイドにはもう1人、杉岡がいますね。彼の場合は海外移籍の噂もありますが、ACL出場で箔がつく事を考えるとマリノスで爆発するのもありかもしれません。ポジショナルプレーを身につけてさらにレベルアップ。どうですか杉岡さん?
ちなみに右のほうが1人少ないのはボランチでカウントした和田拓也が右SBで試合に出られるからです。
まとめ
「今年のチームは今年まで」
J公式アカウントが標語のようにつぶやいていました。DAYSを見る限りマリノスは雰囲気が後半とても良かったので、個人的にはこのチームは崩れてほしくないですね。
無理にすごいDFを獲りに行って仲悪くなっちゃうとか悲しいじゃないですか。
THE DAY presented by WIND AND SEA【vol.16】
選手・監督・マリノスフロントがシティグループの力を借りて2年かけて一生懸命作り上げたチームなので、今後の強化も効果的に計画的にステップアップしてほしいです。
次回は最終回、GKです!
それでは!