【※注意】ダンまち最新20巻感想【ネタバレあり】学区編、後編!

【※注意】ダンまち最新20巻感想【ネタバレあり】

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 20 小冊子付き特装版 (GA文庫) 大森藤ノ ヤスダスズヒト

 

さて、20巻の感想です。

 

 

原作16~17巻を描いたアニメ第5期「ダンまちⅤ」も佳境となるこのタイミングで発売されたこの20巻ですが、凄かったです。

 

 

いつも通り文章のテンションも高いですし、もうここまで来るとキャラも自由自在に生き生きと動き回っていて、ページ数も350ページ来超えで読み応え抜群、読んでいてワクワクして楽しかったです。

ストーリー自体も踏み込んだ内容ありありで、少しでもダンまちワールドが面白いと思っている方は必読となっています。

 

 

ということで感想です。

前半あらすじ関連ではネタバレなしで、後半感想からはネタバレ全開でいきます。

それではいきましょう!

 

 

19巻までのあらすじ

前回19巻ではダンまち世界における移動学校ともいうべき「学区」がオラリオ近郊に来航。

 

ベルはいろいろあって「学区」に潜入。

そこで神々、また「現代の英雄」ことレオン先生(レベル7)後押しもあって「ラピ」という偽名で「学区」で活動することに。

 

 

その活動の関係で、学生らの研修パーティ「第3小隊」に参加、一緒に冒険をします。

パーティではエイナの妹、ニイナ・チュールがリーダーを務めていました。

 

 

ニイナとエイナの微妙な姉妹関係についてなどサイドストーリーがありつつも、ベルは未熟なパーティメンバーを影から助け、最終的に正体がバレながらも研修活動をやりきります。

その結果、ニイナの目はラピ君ことベルにくぎ付けになるという結果に、、、。

 

 

そんな19巻でした。

初登場ながら重要人物になりそうなニイナ、そしてレオン先生の登場もあり、学区編前編というこれまでとなっています。

細かいところは19巻をお読みいただければと思います。

おさらいはここまでにして、ここからは20巻についてみていきましょう。

 

 

20巻のあらすじと感想(ネタバレなし)

ダンまち本編、第20弾!
激震、オラリオVS学区対抗【都市競技祭典】――オラリオピアード開催だあああっ!

『ギルドの横暴を許すなぁぁぁぁぁぁ!!』
学生闘争勃発――!
最硬金属【オリハルコン】徴収を受け、不満を爆発させた『学区』生徒達。
オラリオとの全ての交流が断ち切られ、都市中が騒然となる中、お祭り好きの神々がこの機会を見逃す筈もなく!
『オラリオVS学区の代表試合!
都市競技祭典の始まりだぁアアアア!!』
最大の代表戦に振り回され、どちらの陣営につくべきか懊悩するベルだったが、
「いつか約束した『冒険』をするとしよう。俺に協力してくれ、ベル」
一人の『騎士』に今、英雄を問われる。
これは、少年が歩み、女神が記す、
――【眷族の物語(ファミリア・ミィス)】――

(引用:Amazon)

 

ということで、学区後編という20巻。

ネタバレなしの感想はXで上げました。以下の通りです。

 

 

って感じで、前回19巻で伏線とされた「立杭(シャフト)計画」が引き金となってオラリオと学区が対立する構造となってしまったところが今回のストーリーの柱です。

そして実際バトります。

 

 

他には、前回ベルに入れ込んでしまったチュール姉妹の妹・ニイナが実際にヘスティアファミリアにやってきたり、レベル7の実力者とされてきたレオン先生がベルに真正面から絡んできて大変なことになります。

 

 

さらになんと「次巻から最終章がはじまる」らしく、ラスボスである「隻眼の黒竜」問題がリアルに動き始めてしまいました。

しかもエピローグでは、、、。

 

 

ということで、まとめると「ダンまちがバチバチに動き出したぞ、、、」という20巻でした。

ダンまちファンのみならずライトノベルファン、アニメファンみんなで読まざるを得ないですよ。

 

 

ということで、ここからはネタバレありの感想タイムです。

ここから先は実際に20巻を読んでから来てください。

 

 

ダンまち20巻感想(ネタバレあり)

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか20 小冊子付き特装版 (GA文庫)

それでは、ここからはネタバレ全開です。いくぞ。

 

 

1、ニイナ、やはりヘスティアファミリアへ

まず20巻で触れたいのはニイナ・チュール13歳。

エイナさんの妹で!

ハーフエルフで!!

すでにレベル2で!!!

年下枠!!!!

色々ひっさげてヒロイン最前線に殴り込んできました。

今回はヘスティアファミリアにインターンという形で仮入社って感じです。

 

 

ヘスティアファミリアがギルドから受けたクエストによっていきなり遠征に参加、てんてこ舞いになるもリューやリリに鍛えられ、ヒーラーとして活躍します。

この巻では正式加入はしませんでしたが、決定的でしょう。

 

 

回復役としてもピカイチな有能さに加え、春姫の魔法効果を高めるバフまで出来ちゃうチートっぷり。

リリやヘスティアもヒロイン力を警戒しながらも、もはや有益すぎて加入を拒否出来ないレベルでした。

読者としても彼女が入ってくれたら、超楽しいですね。

 

 

唯一、肝心の愚兎にはラブが刺さってない様子だったのがいただけません。

子作りの話なんて積極的に行ってましたよ!読んでいるこちらは大人なので「やめなさい」と思いましたが。

それにしてもベルの鈍感力、恐るべし。

 

 

「・・・ち、ちなみにヒューマンと半亜人でも子供は作れるからっ!たったとえばハーフエルフと結婚すればっ、ヒューマンの子供が生まれるのは二分の一!ハーフエルフは二分の一!!」

「えっ?あ、うん、そうだね」

おい!愚兎こら!ニイナたそ頑張れ。

 

 

2、つかの間のオラリオ(ラブコメ)

今回20巻は前回19巻の続きの面が強かったので、「派閥大戦」後のオラリオの様子も描かれました。

その中で感じたのは「ラブコメ感のパワーアップ」です。

 

 

その中心はシルですね。

フレイヤはもう表向き街にはいない事になっていますが、シルは普通に存在感があります。

なんなら前よりも制約がなくなって登場頻度が高まっているのでは?

 

 

ヘスティアファミリアの竈門の館にもシームレスに出入りしてるので、ヘスティアやリュー、ニイナやエイナとも絡まって作品のラブコメワチャワチャ度が上がっています。

 

 

また、特典では元フレイヤファミリアの面々の今の生活なども明かされました。

日常描写、良いですね。

 

 

酒場で働く元フレイヤファミリア冒険者女子の様子も興味深かったです。

  • 朝:仕込み
  • 昼:ダンジョンで食料採取
  • 夜:店営業

というブラック労働!最強ヒーラー・レベル4のヘイズですら目が回るとかどういう生活なんだ、、、。

そしてヘルンは相変わらずヤンデレでした。映像化はよ。

 

 

3、ヘスティアファミリア総整理

20巻の中で遠征描写があったので、ヘスティアファミリアメンバーを軽く押さえていきます。

  • 団長 ベル・クラネル(Level5):獅兎の光(レグルス・アルネ)
  • リリルカ・アーデ(Level2):小人の大師(リトル・マーシャル)
  • ヴェルフ・クロッゾ(Level2):不冷(イグニス)
  • ヤマト・命(Level2):絶†影(ぜつえい)
  • サンジョウノ・春姫(Level2):六光金主(りっこうきんしゅ)
  • リュー・アストレア(Level6):疾風(しっぷう)
  • ニイナ・チュール(Level2):仮団員

ということで仮団員を含めLevel1は無し、第1級冒険者2名、Level2の上級冒険者5名で7名となりました。

 

 

第1巻ではLevel1のベル君だけだったので、めちゃめちゃ進化しましたね。

もはやLevel1すらいないという。。。

ダンジョンクエストでも30階層付近の下層まで踏破していたので、実力的にも本当にすごいなと思います。

 

 

ちなみにギルド正式等級はBランクですが、これは壊滅当時のアストレアファミリアと同じくらい強いんですよね。

ヒーラーのニイナまで加入となればパーティとしても死角なしということで、強く勧誘されるのも頷けます。

 

 

しいて言うなら物語終盤に向けてはLevel2勢のパワーアップ、そして厳しいようですがベル君の都市最強に手をかけるレベルアップが望まれますね。

 

 

リリと春姫にも彼女たちにピッタリの二つ名も授かって、箔がつきました。

ベル君の新たな二つ名については、レオン先生の項で後述します。

 

 

4、都市競技祭典(オラリオピアード)

さて、本編についてはオラリオと学区の争いが起こっていました。

問題の原因はオラリオギルド本部による「特殊素材オリハルコンの強制徴収」です。

 

 

これは前巻で話題になったギルドの「ダンジョンエレベーター建設計画」の材料として大量のオリハルコンが必要になるから、ということですね。

 

 

学区はもともとギルドらの投資によってできた組織であるとはいえ、学区生徒達の努力の結晶を強制的に召し上げるのは確かにいただけません。

 

 

学区の生徒たちはギルドに対して抗議と他国への移籍をちらつかせます。

さすが学区、知の防衛線。政治力がありますね。

 

 

そんなこんなでニッチもサッチもいかないところで神々が助け舟を出し、「もうお前ら競え!お祭りだ!!」ということで開催されたのが都市競技祭典(オラリオピアード)でした。

 

 

学区側にはレオン先生という最強のLevel7がいるのですが、ギルド側では遠征に出向くロキファミリアは不在、フレイヤファミリアは事実上解体のため参加資格停止という超不利。

 

 

そんな中スポーツの如く5マッチで行われるオラリオピアード。

かいつまんで書き出すと以下の通り。

  • 第1戦:タイマン魔法合戦
  • 第2戦:大集団戦
  • 第3戦:タッグマッチ
  • 第4戦:スリーマンセル水上バトル
  • 第5戦:タイマンバトル

学区側はバルドル眷属の魔法師マリク(Level5)や第7小隊、第3小隊たちの活躍もあって2勝を先取するも、オラリオ側もイルタとシャクティのガネーシャコンビとリュー・アスフィ・アイシャの姉御トリオの活躍で2勝を返します。

そして最後はどうなってしまうのか?(後述)。

 

 

あれ?ベル君とレオン先生は一体どこにいったんだろう??

みんなが呼んでるよ!ベルくーん!(棒)

 

 

しかしそれにしても、ダンジョン攻略をしているわけでもない学区側マリクのLevel5には驚かされますね。

彼らがどうしてそんなに力を持っているのか、というのもこのあと明らかになります。

 

 

5、訪竜問題と封印された黒竜について

一方そのころレオン先生はベル、そしてニイナを連れて、短期野外演習に旅立っていました。

 

 

オラリオから北へ進んでいくと、だんだんと増えていくモンスター、そして所々に広がる廃墟ーー。

そうです、3人はこのダンまち世界のラスボス「隻眼の黒竜」の封印された「竜の谷」訪問、社会科見学に向かっていたのです。

 

 

ベルは旅の途中、世界を横断する防壁にたどり着きます。この壁の向こうからたまにやってくる黒竜のしもべである竜たちがいわゆる「訪竜問題」を引き起こしているのだとか。。。

 

 

その脅威たちに対処していたのがロキやフレイヤ達の第1級冒険者たち、そしてレオンをはじめとした学区の眷属たちだというのです(だから学区のみんなはレベルアップしてるんですね)。

 

 

実際に黒竜が風の精霊に封印されている場所(これが「竜の谷」!)を前に、ベルは世界が危機に瀕している状況を肌で感じます。そしてレオン先生は語ります。

 

 

「下界に残されている時間は長くない。世界は英雄を求めている。」

 

 

この物語が徐々にクライマックスに向かっていることに気づかされました。

そしてLevel7「現代の英雄」レオン・ヴァ―デンベルクは、ベルに求めます。

 

 

「おれと戦え、ベル」

 

 

ここに、オラリオピアード第5戦、そして英雄継承戦の幕が開きました。

 

 

6、レオン・ヴァ―デンベルグ

レオン・ヴァ―デンベルクの父母はハーフドワーフでしたが、そのハーフ同士から生まれた彼は顕性遺伝でヒューマンの容姿形質が強く表れている青年でした。

 

 

そんな特異なレオンはドワーフの里でも移住先でも疎まれ、居場所を求めてオラリオに辿り着くも、神にも唾棄する悪童となっていました。

 

 

そして若き日のオッタルやフィン達と同様にゼウス・ヘラ眷属の英雄達にボロ屑のように鍛えられたり、三大クエストに立ち会ったりした結果、英雄達の残り香である斬撃「残光」を持ち合わせた騎士に育っていきました。

 

 

レオンは今、この世の危機に瀕して、次代の英雄の卵であるベルを育てようとしていたのです。自分がそうだったように。

 

 

本編を読んで思うのは、レオンは、強かった。

レベル7のステイタス、12階層もある自身強化の上昇効果の魔法、斬撃。

しかもドワーフらしくステゴロのスキルやキレたら無双するスキルもあるらしい。

さすが英雄、チートすぎる。

 

 

バトルとはいえやったのは英雄達が放った飛ぶ斬撃である「残光」を身に着けるために斬撃を打ち合うということだけだったわけですけど、とんでもない。

正直ニイナの回復がなければ、ベルは普通に死んでいました。

 

 

魔法も最後まで4段階目までしか見せていません。

まさかここに来て戦いの野(フォールクヴァング)再びとは、、、。

 

 

結局勝負は封印から漏れ出たセンチスピードドラゴン(Level7・67階層相当!)の退治に移行。

 

 

5分フルチャージアルゴウエスタで残光が成功し、お後よろしくオラリオピアード第5戦はドローとなりました。

 

 

いやーしかし、レベル7以上の竜が数えきれないほど存在する「竜の谷」内部って、、、そりゃ世界終わるわ。

 

 

7、あとがき後のエピローグ(絶望)

結局、中継されていた「竜の谷」の様子と竜退治の様子を目にしたオラリオと学区の全員が世界の危機を痛感し、手を取り合うことになりました。

 

 

そりゃそうだ、滅亡したら元も子もない。

 

 

ダンジョンの深層は確か竜たちの巣窟になっているということでしたので、そういう意味でもダンジョン踏破は黒竜攻略の糸口になりそうですよね。

 

 

ちなみにこの一件で、ベル君の二つ名は「獅兎の光」(レグルス・アルネ)になりました。「獅子に育てられた兎が英雄としての希望というか光」という安直!

だがそれが良い。

最終戦で『ダイの大冒険』のダイ君みたいに光にだけはならないでほしいです(怖)

 

 

そしてベル、レオン、ニイナの3人は残光の再現と竜退治に終え、オラリオにほのぼの帰ってきたのでしたーーーー、、、

 

 

 

 

「遠征は失敗!遠征は失敗っ!!60階層で!派閥連合は壊滅!!」

「早くっ、応援をっ!!団長たちは、まだ深層に!!」

全ての時が制止する神の塔の中で、ベルの目が限界まで開かれた。

【ロキファミリア】、全滅ーーー

 

 

 

 

帰って来たベルたちが見たのは、傷つきながら帰って来た冒険者たち。そして立ち上る血の香りと喧噪。

いやいや全滅って、、、

何が起こったのよ、どうなっちゃうのよ。

今回の裏タイムラインが描かれる外伝15巻、そして続きの21巻が待たれます。

 

 

ちなみに都市に残っている第1級冒険者や主な戦力は、

  • 学区の教師陣
  • ヘスティアファミリア
  • 元フレイヤファミリア

というところだし、遠征にはロキ勢ほかオッタルなどだいぶ色々ついて行っているようなので、他にはガネーシャファミリアやハトホルファミリア、そしてヘルメスファミリアなど。

助けるというか、これはまず深層まで行けるのかな???

 

 

気になるなぁぁぁぁぁぁ!!!

というところで、まとめです。

 

 

20巻まとめ:最終章、はじまる

ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか20 小冊子付き特装版 (GA文庫)

 

というわけで、今回の内容のまとめです。

 

 

20巻のまとめ

  • ニイナ、ヘスティアファミリアにインターン開始
  • オラリオvs学区、オラリオピアード開幕!
  • ベル、レオンとニイナとともに竜の谷を訪れ、道中世界の危機を知る
  • レオン、英雄育成のため、ベルと戦う
  • オラリオピアードはドローに終わり、オラリオと学区は世界の危機を救うため手をとることに
  • 「竜の谷」の封印してる風の妖精ってやっぱりアイズのお母さんじゃない?
  • エピローグ:ロキファミリア、ダンジョン遠征より敗走(全滅の知らせ)
  • ロキファミリア遠征の様子はソードオラトリア15巻を読むべし
  • 次巻21巻より最終章はじまる

 

 

やっぱりあれですよね?

黒い竜巻(竜の谷)を作り出してる風の妖精って、アイズのお母さんですよね?

そして黒竜を片目にしたアルバートってアイズのお父さんですよね?

確か漫画版のソードオラトリアでそういうの描いてあったような。。。

時系列どうなってるんだろう??

 

 

ということで今回はここまで!!

ザルドやアルフィアなど、過去の最強キャラが何気に出てきたのもアツかったですね。

当時の最強ゼウスファミリア団長Level8のマキシムもいつか詳しく語られるんでしょうかね。

ていうか次回から、さ、最終章だって!!??

 

 

そしてロキファミリアになにがあったんや、、、

不穏すぎる。。

 

 

外伝15巻、そして本編21巻、座して待ちます。

 

 

それでは!

 

 

 

◾️今回取り上げた小説はこちら

 

 

 

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